品川発の屋形船で隅田川へ行ったレポート。夜景とお酒と揚げたての天ぷらを楽しむ
猛暑である、今夏。
去年は花火やら海やらへ行ったのだけど、今年は暑すぎて夏らしいことを何もせずに、気が付けば8月も終盤になっていた。
そんな8月最後の週末、彼氏から屋形船に乗ろうやというナイスな誘いがあり、ここぞとばかりに、四苦八苦しながら浴衣を装着し家を出た。
今回は品川からお台場、そして隅田川までを往復する船に乗ることに。屋形船、初体験である。
品川発の屋形船はいくつか運行している模様だったが、今回乗るのは「船清(ふなせい)」という屋形船。料理付きでドリンクは飲み放題、2時間45分の船旅だ。価格は一人1万円(税別)。飲み放題付き、2時間45分というゆったりした時間からして、結構お得な気がするが、その満足度は果たして……。
土曜の15時過ぎに家を出て、品川に到着したのが16時頃、17時半集合のため、軽くビールを飲んでから、受付を済ませるために、船乗り場へ。
乗合い船のため、浴衣を着た訪日観光客や、家族連れ、カップル、などが集まっていた、浴衣を着ている人も多い。まだ出発までに時間があったのではやる気持ちを抑え、少々散歩。他の会社の屋形船を見たりしばしぶらつく。
時間になり船乗り場に戻り、いよいよ船に乗る。
船内は掘りごたつ式で、とてもきれいだ。
名前が書かれた札のある席を探し着席。席には、私の好きな浮世絵のうちあわがあった。歌麿。ちょっとうれしい。
料理は本格手的な和食。前菜が並んでいた。
もちろん、窓からは外の景色を眺めることができる。
出発は18時なので、まだ明るい。
出発前は、船清のおかみが登場し、ご挨拶。おかみ、スタッフ、料理についてなど説枚があり、船旅と一期一会の出会いに乾杯し船は品川を出発した。
品川の景色を眺めながら、前へ進む船。出発してまもなく、ぐわんぐわんと想像以上に揺れてちょっぴり驚いた。今日はいつもより少し揺れている、とスタッフの方のお話。
が、しかし、全然食欲あるくらいなので、慣れればなんてことはない。
揺れを楽しみながら、日本酒と刺身をいただく。
刺身は築地から仕入れているそうで、おいしい!他の前菜も量は少な目だがどれもきちんとした和食で、安い酒場の料理とは違う趣。
船は、レインボーブリッジを横目に、お台場、勝どきをけて進む。そして、あっという間に日が暮れ、美しい夜景に様変わり。満月が印象的な夜の船旅になっていた。
途中、隅田川にかかるいくつもの橋を潜り抜け進んでゆく。
勝どきや隅田川周辺など、何度も足を運んでいる場所も、川から眺めたことはなく、とても新鮮だった。
そうこうしているうちに、隅田川、東京スカイツリーがよく見える地点に到着。
ここで船は泊まり、デッキに上がることができる。と、東京スカイツリーの輝きと同じくらい、満月が美しくてびっくりした。ちょうど、東京スカイツリーの真横で光を放っているのが印象的だった。
ここで記念撮影などをし、20分ほど、夜の東京下町の姿を満喫。
その後、船は品川へ戻る。
ちなみに、走行中は、上のデッキに出ることはできないのだが、船内を出て、先頭のデッキへの出入りは自由(喫煙所もある)。帰りは、そこに出てみると、やはり景色がよく見えるし、風を切って、爽快なことこの上なしだった。
そんな感じで、来たルートを戻る。レインボーブリッジの夜景も素晴らしく、久しぶりに写真を取りまくってしまう。
しばらくして、船は品川へ到着。
ちなみに、気になる料理はというと……、刺身の後に、船清自慢の天ぷらが、これでもか!というほど出てきて、結構満腹になった。1種類揚がったごとに、配りに?来てくれるので揚げたて。味もなかなかのものだった。
その後は梅ごはんと、一口蕎麦とデザートが出て、なかなか豪華な内容。
もちろん、日本酒に梅サワーを飲み、お酒もたっぷり楽しんだ。
時間的にもゆっくりできるし、料理もおいしく、これで1万円はコストパフォーマンスは良いと思う。
ちなみに、船清のHPを見たら、2018年、旅行新聞社主催の、第一回 プロが選ぶ水上観光船30選というもので、日本全国のライン下りや遊覧船を含めた観光船の中で7位に選ばれたそうな。屋形船で10位までに入選したのは船清だけで、やはり評価が高い模様。結構おすすめかも。
ということで、浴衣を着て屋形船で涼をとった週末。やっとのことで夏らしい思い出をつくることができて満足満足。といいいつ、屋形船は1年中やっているのだけどね。冬は鍋が出たり、春はお花見ができたりと季節ごとに違う趣を楽しめるらしい。
『北斎と応為』キャサリン・ゴヴィエ著【ブックレビュー】〜葛飾応為の物語〜
世界一有名な日本人絵師、葛飾北斎の娘
富士山を日本全国のさまざまな場所から描いた『富嶽三十六景』などで、世界一有名な日本人絵師、葛飾北斎。存命中はヨーロッパの芸術家たちにも影響を与え、その名は褪せることなく、1998年にはアメリカの雑誌『ライフ』の「この1000年でもっとも偉大な業績を残した100人」に、日本人で唯一選ばれています。
この本は、そんな偉大な絵師の娘、葛飾応為の物語です。
江戸を生きた女浮世絵師の一生
たくましい顎から北斎からは「アゴ」と呼ばれていたという、北斎の三女の葛飾応為。幼いころから北斎の仕事を見て育ち、その後は工房を手伝うようになります。年頃になると北斎の弟子の南沢等明と結婚するも離縁。
再び北斎のもとに戻り、助手として働きながら絵師としても実力をつけていきます。北斎の弟子の面倒もみるようになり、その才能は周囲にも認められるように。
応為と交流があったと言われる同時期に活躍していた浮世絵師・渓斎英泉も浮世絵の人文録の中で、応為について「北斎の娘のもとで働く娘、名手」その実力を認めていたそう。北斎に「美人画は応為には敵わない」と言わしめたというエピソードも残されている。
ところが、父北斎の片腕となり、その陰に埋もれてしまったのか、現在確認できる彼女自身の落款が入った作品は、世界でわずか10点ほど。そのため、体が不自由であった北斎の晩年の作品の中には、応為と合作、あるいは、応為が描いた作品がかなりの数紛れていると考える研究者は少なくないそうです。
その理由として、北斎は晩年、中風を患っており体が不自由だったにも関わらず作品数が多すぎる、現存している作品のような緻密な表現は不可能、色彩や描線などが若々しい点や構図や細かな描き方などの特徴が作品によって偏っている点、などが挙げられています。
葛飾応為に関する最大の謎。北斎のゴーストペインター説
応為の作品で彩られたモダンな装丁にまず目を奪われる本書。それから、目についたのが作者がカナダ人ということ。
応為の人生は、朝井かまてさん著の『くらら』、江戸風俗研究家の故杉浦日向子さん著の『百日紅』などで何度か描かれてきました。女浮世絵師ということに加え、応為のちょっと男勝りなキャラクターはとても魅力的ですが、それに加え、前述した北斎のゴーストペインター説も、作家たちの心を揺さぶっていたのでしょう。
キャサリン・ゴヴィエもその一人で、謎解きや応為に対する強烈な好奇心に駆り立てられたと本書で語っています。さらに、このまま応為が歴史から消えてしまうことに危機感を覚えたことも執筆の動機となったそうです。
物語は歴史的事実とフィクションを織り交ぜながら応為の一人称で進んでいく。赤子の頃から始まり、少女になり、大人になり、北斎の片腕として、そして絵師として生き、ときには恋に落ち、志乃という遊女と友情を育み、父のために働き、父を見守り…と、細かな心理描写と共にそんな生き様が描かれています。
当然、当時の時代背景や風俗もしっかり描写されており、喜多川歌麿や渓斎英泉などの同時代の浮世絵師も登場し、江戸時代好き浮世絵好きとしてはぐんぐん物語に引き込まれていきました。そして、その世界にのめり込んでいくにしたがって「なぜ応為は自分の落款で絵を描かなかったのか?」という疑問が、頭から離れなくなりました。
まだ絵師になりたての頃なら、北斎の名前入りのほうが売れるからなどの理由があったと思います。しかし、ある時からは応為の名前で注文も来るようになっていたようだし、周囲もその実力を認めていた。
物語の中で、英泉も「自分の名前で絵師としての人生を歩め」ということを応為に言っています。これは作者の架空のエピソードですが、おそらく、実際に同じような進言をする人もいただろうと思います。しかし、応為は父の落款で描き続けるのです。
ある人にこの応為の落款のナゾにつて話をしたら、「絵を描くことに夢中で名前を入れるとか、名声とかどうでもいいと思ったんじゃない」という答えが返ってきました。それも一理あるかもしれません。でも、私は納得がいかなかなった。なんせ、10点ほどの作品しかその名で後世に残していないのだから。「どうでもいい」というよりかは、まるで頑なに自分の名前を入れることを拒んだようにすら思えます。
「女だから」という意識がそうさせたのか。純粋に絵を描くことへの想いがそうさせたのか。応為の北斎への愛がそうさせたのか。もしくは北斎が自分の名誉欲のためにそうさせていたのか。
どれも可能性があり、もしかしたら、その全てが絡まって応為はただ筆を動かすことだけに専念しようとしたのかもしれません。
キャサリン・ゴヴィエも、この問いに関する答えを本書にちりばめています。1番印象に残ったのは以下の箇所。
崎十郎には分かりっこないだろう。父の振る舞い、あの横暴で無礼で自己中心的な振る舞いを、私は楽しんでいたのだ。弟にはそれが苦痛だった。それにもちろん、北斎は別格だった。ほかの者なんかとは比べものにならなかった。あれだけ偉大なものの影になるってことは、陽の光のなかにいるのと同じようなものだった。
「でもな、弟よ、一つだけ言っておきたいことがある。たぶんおまえにゃ気に入らないだろうがね、この世にたった一人、私を分かってくれていた人がいたんだよ。それはお父っつぁんだ。お父っつぁんは、私の才能、ときには自分にも勝る才能を、認めてくれていたんだ」
P.224より引用
あくまでも小説中のフレーズであるものの、私は作者が描いたこの応為の心境は、核心をついているのではと思いました。
人々の魂を揺さぶる名画『雪中虎図』
2017年の秋、大阪で開催された『北斎―富士を超えて―』。この展覧会は、イギリスでも開催された世界規模のもの。海をまたいで北斎の作品が一同に集められ、特に晩年の頃の肉筆画の品揃えは、圧巻でした。この展覧会足を運んだのですが、魂を揺さぶられるような作品が次々現れ、私はいくつかの絵画を観て涙が止まらなくなりました。
その中でも特に胸に突き刺さってきたのが、『雪中虎図』という作品。虎が雪の中を飛び跳ねている様子が描かれている肉筆画です。躍動感たっぷりの虎は、ふわふわと立体感のある体つきに、まるでこれから天国へでも行くかのような、なんともいえず平和で優しい表情をしています。それでいて、哀愁も漂っておりなんだか放っておけいような…。
何なんだろうこの絵は。体ごと釘付けになり、熱いものが胸に込み上げてきて、涙が次から次へとこぼれた。
『雪中虎図』の制作時期は1849年、北斎が没する直前の作品といわれています。
しかし、キャサリン・ゴヴィエは同書のあとがきにこの『雪中虎図』は、応為の作品だと推測しています。そして、確かにそのほうが腑に落ちる、と私も思った。
虎の愛らしく優しい表情。躍動感ある若々しい描写。それから、絵を書くことへの執念から生きることへの執念も絶やさなかった晩年の北斎の絵にしては平和過ぎるような気がしました。
応為から北斎へのオマージュ
さらに、私は思ったのです。応為は、死が間近に迫った北斎へのオマージュとして、この作品を仕上げたのではないかと。だからこんなにも人の胸を打つのではないかと。
事実、『雪中虎図』は、北斎の死の間近の作品と認識されています。また、展覧会へ足を運んだ人たちからも、この作品にとんでもなく胸を打たれたという声は少なくなく、多くの人々の魂を鷲掴みしている。
父への愛、偉大な絵師への尊敬の念、画業をこなすパートナーとしての愛情、北斎といることの安心感、天国で安らかに休んでほしいという願い、そんなものが込められていたのではなかったか。
「―この世にたった一人、私を分かってくれていた人がいたんだよ。それはお父っつぁんだ。お父っつぁんは、私の才能、ときには自分にも勝る才能を、認めてくれていたんだ」
――絵師として周囲にも評価されたのちは、自らの落款を入れることは難しくなかったはずですし、北斎の死後は自由にそうできたず。それでも確認されている作品が10点あまりというのは、やはり「愛する父にだけ認められればそれでいい」そんな想いが、応為の名誉欲をごっそり包んでしまっていたのでしょうか。
料理や縫い物はできず、酒と煙管をたしなみ、器量も良いとは言えない、女らしくない女だったなどと伝えられる応為。
それでも、父との相思相愛で満たされた気持ちから、自らゴーストペインターを買って出ていたのであれば、それはものすごく“女性らしい”行為だと思います。女が日陰にいた時代だから、ということではなく、自らの献身的な想いであえてそうしていた、そうまとめてしまうのは、あまりに美し過ぎますかね……?
秋葉原「二葉」で立ち食いそばに開眼【女子的立ち食いそば探訪】
最近は、”そば前”を楽しむためのそば屋に行く機会しかなかった。
まぁつまり酒を飲むためにそば屋に行くことしかなかった、ということ。
が、立ち食いそばの本をちょこちょこ目にするようになり、単なるそば好きの私としては、憧れの”そば通”を目指す一歩として、「立ち食いそばも食べておくべきでは?」なんて思い始める。プラス、むしょうに立ち食いそばで、「ずずっとやって、ほっと一息つく」動作をやりたくなった。
今までは、富士そばとか、通勤に利用していた駅そばとかいわゆる、超オーソドックスなチェーン店にしか行ったことがなかったんだけど、椅子もないような?あっても客は男性ばっかりとか?そういう、通っぽい店にもチャレンジしたいという気持ちがムクムク湧いてきた。そこで、神保町に行きたかったこともあり、秋葉原に足を運んでみることに。
目当ては、秋葉原の「あきば」だ。なんでも過去に手打ちそば店を営んでいた、そばに研究熱心な店主がやる店だという。
基本的につなぎは3割だが、手ごねと製麺機、両方で打ってみたり、そば粉をブレンドしたり、数量限定で十割そばを打ったりと、美味しいそばを作るための試行錯誤は欠かさないのだそう。立ち食いそばのガイドブックで、よく紹介されていて、どうやら立ち食いそばの名店といってもいいような店。
横浜市の端っこの我が家からから約1時間。久しぶり、というかほとんど縁のない秋葉原駅を、google map片手に歩くこと数分。いよいよ大衆そばの名店「あきば」に着いた、と思ったら、もう閉まっている!
嫌な予感はしていた。というのも営業時間は15時まで。しかも、麺がなくなり次第終了だという。到着したのは14時半……。うーん、がっかり。
しかし気を改めて、どこか他の店に行こうと、再び、うろつく。秋葉原界隈は立ち食いそばの激戦区といってもいいくらい、「あきば」に行く途中にも何件かのそばの看板が目に入り、ネットでも多くのそば屋がヒットする。で、足を踏み入れたのが、「あきば」から徒歩2分くらい、駅から数分の場所にある「二葉」という店だ。
こちらもネットでよく名前を見かけていたので、入ってみることに。外観は昭和的。店内はこじんまりとしていて、椅子ナシの本格立ち食いスタイルだった。本格立ち食いスタイル、初体験だ。
L字カウンターの中で、三角巾を頭につけた女性2人が愛想よく接客してくれる。午後15時くらいなので、先客は2名ほど。食券機はなく、短冊型のメニューを見て、オーダーする。食べ物を前にすると優柔不断な女子に成り果ててしまう私。だが、このときばかりは、うーんどうしよう……とは言ってはいられない。結果、なんか焦ってしまい何でもよくなって、かけそばをお願いする。約20秒くらいの早業でこれぞ大衆そば!という感じのあつあつのかけそばが登場した。
一口食べてみると、麺は小麦っぽくて、大衆そば!感満載。汁をいただいてみると、比較的しっかりした味わいで大衆そば感満載。そう、何をどう転んでも大衆そば感満載。美味しいというより、大衆そば的って表現がしっくりくる。でもキライじゃじないぞ。うん、汁とかけっこう好きだぞ。そう心の中でつぶやきながらしかし、なんとなく物足りない気はしていた。
やはり天ぷらか。
そこで、貝柱のかき揚げを追加でトッピング。直接どんぶりの上においてくれる。一口かじり、そばをすすると、コレだ、と思った。求めていたのはコレだよ。
別に天ぷらそばを食べようと決めて来たわけではなかったし、かき揚げがめちゃめちゃ美味しいというわけではないのだが、かき揚げをそばに投入したことで、なんだか目の前の道がパーっと開けた気がした。
ただの大衆的な、そば。それに、貝柱のかき揚げとか、あさりのかき揚げとか、春菊天とか、にんじん天とか、ごぼう天とか、とにかく、好きな天ぷらを、ドカーンとそばの上に載せると、美味しさが10レベルくらいアップする。天ぷら入れても大衆的なことにはかわりないけど……。
そして、昼時を過ぎているにもかかわらずコンスタントにやってくる客たちは皆、もれなく天ぷらをトッピングしている。そして、天ぷらの数が豊富なのも「二葉」が人気の理由なのだろう。これか、大衆そばの楽しさは。トッピングはきっと、店によってまたぜんぜん違うだろうけど、そこが、大衆そばの面白さなのだろう。
当初の希望通り、椅子もなく(「あきば」は椅子がある)、この日私がいる間の女性客は結局私一人というシュチュエーションで、大衆そばの面白に目覚め、”本格立ち食いそば訪問”という目標を達成でき、満足満足。
そんなことを考えながら、そばをすすること数分、気が付いたことがある。二葉さんよ、結構大盛りじゃないですか。半分くらいしか食べてないのに、すでにまぁまぁお腹いっぱいだ。店内をよく見ると、「麺少な目できます」と表記があった。小食になったと思いたかったが、ここはやはり量が多いようだ。
もう1件くらい巡りたかったので、お腹パンパンになったのは不覚であった。でももう1件巡る気がなくて朝から働いている人にとっては、これくらいがうれしいだろう。そばだけだとすぐお腹すかない?と年中疑問に思ってる私にとっても。もう1件巡る気がないときは…。
この日は、とりあえず秋葉原でもう1件は断念し、神保町へ浮世絵の書籍をチェックするために、二葉から旅立つ私であった。
★「二葉」の魅力:昭和的佇まい、ザ関東風のつゆ、種類豊富な天ぷら
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[二葉]
営業時間:7:30~17:00
定休日:土曜・日曜・祝日
住所:東京都千代田区神田和泉町1-4-6 西川ビル1F
アクセス:東京メトロ日比谷線秋葉原駅1番出口から徒歩5分、JR秋葉原駅昭和通り口から徒歩6分
浅草・並木藪蕎麦で天ぬきデビュー【蕎麦前紀行】
ずっと行きたいと思っていた「並木藪蕎麦」へ行ってきた。
私は以前、浅草で働いていたことがあったのだが、残念ながらその頃に足を運ぶ機会はなかった。というのも、こちらの店の営業時間は11~19時半。仕事は19時までだったので、定時にオフィスを出られても、終わってから行くのではぎりぎり。
しかも、ランチに行くには遠いし、混んでいるだろうし、何より食いしん坊な自分は、お昼ごはんに蕎麦だけではお腹がすいしまう。かといって、さすがの私も仕事中に蕎麦前を楽しむわけにもいかず。そんなこんなで足を運ぶ機会がないなまま、以前の職場は退職してしまった。
今回は、立川談春の独演会で浅草へ。落語前に蕎麦屋で酒だ。しかも平日の昼下がり。思わず天国かよと自分に突っ込みたくなるくらいの幸せな午後である。
場所は、雷門から駒形方面に歩いて2、3分。
昔ながら質素な店構えが見えてくる。
扉を開けると、左側に小上がり、右側にテーブル席。こちらは1913年創業の老舗。建物近年改装されたらしく、内装はとても小ぎれいな印象だ。
メニューは、店内に張られた筆書きのみでとてもシンプル。
訪れたのは16時半頃だっただろうか。入店したときはまばらだったが、3、40分後にはほぼ満席に。観光地ということもあるが、この時間にこの客入りはさすがだなぁと思った。でも、皆さっと食べて帰ってゆくのがかっこいい。
それにしても、客足が絶えない理由がなんとなくわかる。ふっと、足を運びたくなる店なのだろう。
中年の女性のさりげなくも和やかな接客、和の趣が大切に守られている内装、照明の明るさ、お客がいるのに静かで凛とした空気、少し広めのテーブル、すべてが絶妙なバランスのもと、すごくリラックスできるのに、心はしゃんとしていられる、とても心地がよい不思議な空間だ。
江戸風俗研究家の故杉浦日向子さんが、
うまいソバとうまい酒を供する店は、ほかにいくらでもある。
だけど、並木でなくてはダメなんだという午後がある。
書籍『ソバ屋で憩う―悦楽の名店ガイド―』より引用
と本の中で、いっていたのがものすごくよくわかると思った。この文の意味を肌で感じた。
さて、まずはビールと板わさをオーダー。
板わさはすごく上品な量。
その後は、焼きのりと樽酒を。
蕎麦味噌がお品書きにないなと思ったら、お酒と一緒にやってきた。酒を注文すると出してくれるようだ。
板わさや焼きのりに使われている醤油が美味しくて彼氏と感動した。
そして、私は、今回初めて"天ぬきデビュー”をした。
一品料理が豊富な店だと、あれもこれも食べたいとなるので、今だかつて未経験であった”ぬき”。(※汁と種物だけで蕎麦のないもののこと。酒のアテにぴったり)
一口すする。ちょっぴり濃いめの汁と、汁を吸った天かすをもぐもぐ。
風味を残して、お酒をいただく。
それの繰り返し。天ぷらは、海老。おつゆと天かすに慣れた舌に、じゅっとあふれる海老の旨みのインパクト!
蕎麦もみずみずしくて、香りがあって、おいしい。辛汁(せいろのつゆのこと)をつけずに食べてもおいしい。
辛汁は、濃いめ。かつおの風味がすごくて、スモーキー。蕎麦の先っちょだけだけに汁をつけてすすると、蕎麦とかつおの香りが相まって何とも深みのある味わいだ。
鴨南蛮が食べたかったが季節限定のようなので、そのうちまた足を運ぶこと必至です。
★食べたもの
板わさ
焼きのり
天ぬき
ざるそば 700円
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[並木藪蕎麦]
営業時間:11:00~19:30
定休日:木曜日
TEL:03-3841-1340
住所:東京都台東区雷門2-11-9
アクセス:都営地下鉄浅草線・東京メトロ銀座線のA4&A5出口から徒歩1分
ビールが美味しい季節は足立区の「スタミナ苑」へ
ビールの美味しい季節がやってくる。
ビールと合う食べ物と聞いて思い浮かべるものの1つが、焼き肉だ。どうしてあんなに合うのだろう。
特に日本の焼き肉のスタイル(牛が中心、甘いタレとか?)には、日本のラガービールはめちゃくちゃ合う。
日本のビールってお腹にたまるのがちょっとって思うことがあるんだけど、日本の焼き肉とか焼き鳥とか、そういう日本の料理には結構合うし、何杯も飲めるのが不思議。
他には、「焼き餃子とビール」も合うよね。どう考えても、水餃子とビールより焼き餃子とビールだ。中華料理で餃子といえば、水餃子や蒸し餃子だそうで、焼き餃子は日本生まれだが、焼き餃子が生まれた背景には、日本のラガービールの存在が大きかったんじゃないだろうか。
お酒と料理の文化って本当に面白い。
ってことで、ビールが進む焼き肉を食べに、今週の日曜に足立区にある「スタミナ苑」に行ってきました。
「スタミナ苑」は、芸能人や著名人のファンも多い知る人ぞ知る焼き肉店。訪れた日も某女優さんが訪れていて、びっくり。
赤羽や西新井、西新井大師前、などからバスやタクシーと、アクセスは決して良いとはいえないのに、週末は必ず行列。3回目の訪問だったが、横浜市に住んでいる私が行くのは、ほぼ週末。ということで毎回、列に並ぶこと必至なわけなんだけど、それも全然苦じゃない店だ。ちなみに、予約は一切不可。常連でも芸能人でもグループの誰かは並ばなくては入れない。
この日は17時半くらいに店について結局1時間ちょっと並んだ。タイミングによってはもっと待つことになる。
ようやく、店の主であるおやじさんに案内され席へ入る。
並んでいるときに、店員さんが注文をとりに来て、いくつかオーダーしていたので、席につくとスムーズにお肉や料理が出てきた。
生野菜という名のチョレギサラダは味が濃くて、なんか焼き肉屋来た~って感じがして好き。
ビールを飲みながら、じゃんじゃん焼きます。
上タンは、ぶ厚くて、柔らかくてジューシー!甘みがあって旨みが弾ける!そして、スタミナ苑に来たら絶対外せないミックスホルモン。臭みなんて微塵も感じず、本当に美味しい。
その他、上ハラミ、ハラミ、赤身なども堪能。あ、この日食べるの忘れたけどレバー甘くても美味しい。
〆はテグタン。
黒蜜杏仁というデザートまで食べてしまった。
今回、店員さんは男子高校生のバイト君が多かったなぁ。
隣の席では、サンチュを頼んでいる男性になぜか「野菜なら生野菜(チョレギサラダ)がオススメです」と新人君が返していた。
それを聞いた私は、心の中で、いやサンチュとサラダは違くね?と思っていたところ、男性が「いや、巻きたいんで」と返していて笑えた。そうだよね……。
なんか、このブログを書きながら、食べたものを思い出してみたら、あれ?これしか食べてなかったっけ?って思って、もっとたくさん食べればよかったなぁ〜とちょっと心残り。
腹8分目にはなったし、美味しかったので満足はしたんだけどね。
また近いうちに行けたらいいな。
だってこれから暖かくなり日に日にビールが美味しくなる。
夏の夕暮れ時に、ひっそりとした商店街の一角で、香ばしいニオイを嗅ぎながら、ビールと肉をただひたすら待つというのも結構楽しいのだ。
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[スタミナ苑]
営業時間:[月・水~金]17:00~23:00、[土・日・祝]16:30~23:00
定休日:火曜日・第2・3水曜日※変更する場合あり
TEL:03-3897-0416
住所: 東京都足立区鹿浜3-13-4
アクセス:赤羽駅・十条駅・西新井駅からバス
戸越銀座で蕎麦前。田舎蕎麦と天ぷらのハーモ二ーにうっとり
週末、なりゆきで戸越銀座に行ってきた。
東急池上線とやらに乗ったのはもしかすると生まれて初めてだったかもしれない。東急池上線の戸越銀座駅は、少し前にリニューアルされたようで新しいのだが、木のぬくもりとレトロな雰囲気も漂うデザインの、とてもおしゃれな駅でびっくりした。
ここに写真がいっぱいあるよ↓
そして改札を出ると戸越銀座の、終わりが見えずにものすごーく長いことにもびっくりした。とりあえず、歩く。
チェーン店やスーパーもあるんだけど、奥に進むにつれて、昔ながらのパンやさんとか、おでん屋さんとか焼き鳥屋さんとか、蕎麦屋さんとか、すてきなお店が次々目に入ってきた。
お腹が空いてなかったので、食べ歩きはできなかったんだけど、「ハリヤマ」という昔ながらのパン屋さんで、甘食をおみやげに購入(次の日食べたら激ウマ)。ここでは彼氏の好きなピロシキも売っていてとても惹かれたんだけど、夕方だったのでもう売り切れていた。
そして、いろんな店を横目にとりあえず、終わりのほうまで歩き、おしゃれな塩屋さんをみつけた。「solco」といって、世界中から集めた塩がおしゃれなボトルに入って並んでいるお店。
おにぎりにつけて試食や、塩を使ったスイーツ、日本酒やコーヒーもあり、小さなイートインスペースもあった。私は少し歩き疲れていたので、この日はあんまり乗り気になれなかったんだけど、次は日本酒とおにぎりといろんな塩を試してみたいな。
そんでもって、この「solco」の近くにあったお蕎麦屋さんに入ってみることに。
その名も「そば切り 翁」。手打ちそばのお店だ。
店内はこじんまりとしているんだけど、木のぬくもりを感じる落ち着いた大人の雰囲気。お酒や蕎麦前のメニューが豊富で夜遅くまでやってるのもうれしい。入店したのは19時頃だったが、ひっきりなしにお客が入ってくる。家族連れやカップルや夫婦が多いかな。不思議と同性同士で来ている客を見かけなかったが、雰囲気がよいので、確かに夫婦でしっぽりするのにぴったりの店だ。
ふぐ皮ポン酢とほうれん草のお浸しを頼んで、ビールと熱燗でほっとひと息。
ふぐ皮ポン酢は、厚切り?でもっちり感を楽しめて美味だった。ほうれん草のおひたしも、汁にひたひたなんだけどシャキシャキしている、本物のおひたし。
本当は白子ポン酢とか卵焼きにもすごく惹かれたが、昼間がっつり中華を食べており、塩分とか、カロリーとか気になるし、お腹もそんなに空いてなかったので、この日は断念する。
蕎麦は田舎蕎麦と細切りの相もりを、天ざるで。そんなにお腹空いてないとかいいつつ、天ぷらの誘惑には負けたのだけど。
頼んで正解。
天ぷら素材の味から美味しい。蕎麦にもめちゃくちゃ合う。普段そんなに天ぷら蕎麦って食べないんだけど、こんなに合うものなの?って感じ。おまけに天つゆに柚子が入っていて、柚子と天ぷらと蕎麦のハーモ二ーにしばしうっとり。
肝心の蕎麦なんだけど、田舎そばがモチモチしていて、コシがあって、噛めば噛むほど蕎麦の香りがふわっと広がって、うわー好き!と思った。細い蕎麦も少し太目でコシがあり、こちらもおいしい。
汁はあっさりめの甘い汁。
蕎麦じたいの香りを楽しむためには、これくらいあっさりしているほうがいいんだろう。
蕎麦も肴もどれも美味しくて大満足。
立地のせいか、コスパもよくて、ぜひぜひまた来たい店だ。
夕方ぶらりと立ち寄ったので、今度はゆっくり戸越銀座散策したいと思う。温泉の銭湯や地方のアンテナショップなどもあるみたいなので1日遊んでみたいな。
疲れてたのと、ブログに書こうと思ってなかったので全然写真撮ってなかったよ。思いのほか楽しかった。
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[蕎麦切り 翁 (おきな)]
営業時間:[月~金]12:00~14:00、18:00~24:00 [土・日・祝]12:00~14:00、18:00~24:00
定休日:火曜日
TEL:03-3781-8378
住所: 東京都品川区豊町1-7-6
アクセス:戸越駅 ・下神明駅 から約10分、大崎駅・戸越銀座駅 から約15分
全部おすすめしたい。美味しいもの三昧の赤羽飲み歩き日記
今週末、赤羽を放浪してきました。
酒場好きとしては一度は行ってみたいなと思っていた場所。
駅に着いてまっすぐ向かったのは鯉とうなぎ料理で知られる居酒屋「まるますや」。居酒屋が密集している「一番街」にある超有名店だ。
覚悟はしていたのだが、やっぱり並んでた。
なんだかんだで30分ほど待ち入店。
1階へ案内される。1階はコの字のカウンターが2つある仕組みで、壁には赤文字でメニューがズラーっと貼られている。鯉料理や鰻だけでなく、揚げものや煮物や和え物などメニューは豊富。鯉の洗いを頼んで、とりあえずハイボールと日本酒で乾杯。
まるますやには2つのルールがある。
1.他の店で飲んできた人は入店できない
2.ドリンクは1人3杯まで
そのため、どうやったらおいしくたくさん飲めるか計算しながらオーダーしなくてはいけない。お店のおかみさんに「はいこれで最期だよ」とか「あと1本ね」とか言われながら杯を進める。でも瓶ビール大も1杯扱いだし、1Lの焼酎は3本扱いだが、複数人で行った場合はシェアするなどすると結構飲める。
お客はまさに老若男女!若い人からおじいさんまでいるし、まるますやではお食事だけも歓迎!とうたっており、小さな子供を連れた家族連れまでいる。
鯉の洗いに続いて、食べたのが鰻の肝焼き。
これは……、さすがに美味しい。もちろん日本酒とともに。こんがりとした焼き加減と苦味と旨みが三位一体となって、踊ってる……。もう1本食べたいくらいだった。
それにしても、肝焼きってありますか?と聞いたら、「はい、今焼いてるからね~もうすぐだから待っててね~」とおかみさん。そして「はい、肝焼き食べる人!!肝焼き食べる人!」と掛け声。へ?挙手制かい!!と心の中で突っ込まずにはいられなかった。
あとは、鯉の煮付けとかにみそとモズク酢で〆。
お酒は2人でハイボール1杯と熱燗を5本。しっかり1人3杯飲んだ。
創業は昭和25年とのこと。60年の老舗だが、なんか、もっと前からこの地にあったような佇まいだったなぁ。
その後は、小さなおでんの店に入って、もう少しお酒を楽しんだ。
次の日に向かったのは、立ち飲みできるおでん屋「丸健水産」。ちょうどお昼どきということもあったのか、こちらも行列ができていた。
丸健水産では、先にドリンクとおでんをオーダーすると、立ち飲みスペースに案内される。ごっそりと煮込まれ、ほわほわ湯気をかもしているおでんはしずる感たっぷりで、列が進みおでんが視界に入ってからはどれを食べようか悩みんでいると、意外とあっという間に順番がやってきた。
食べたのは、こんぶ、大根、厚揚げ、もちきんちゃく、彼氏のじゃがいもとばくだんというにらなどを練り込んだオリジナルの種もつまんだ。あっさりとした出汁はそれぞれの種のおいしさや個性が際立つ。
お酒は、ビールもあるんだけど、カップ酒の出汁割りがとんでもなく絶品だった。酒は「丸眞正宗」(まるしんまさむね)という銘柄で、和食とよくあう食中酒だそう。ちなみに、この酒の製造元「小山酒造株式会社」のHPを見てみたところ、ちょうど今年の2月いっぱいで清酒製造業から撤退していた。製品については小山本家酒造が取り扱っていくらしいが、正式なリリースはまだされていないよう。数少ない都内の酒造会社がなくなってしまうのは非常に残念だ。
出汁割りの話に戻ろう。
カップ酒を50mlほど残して飲んだところへ、出汁を入れてくれる(要酒代に加え100円)のだが、これが美味しいのなんの!立ち飲みスペースが30分なのと、おでんがなくなると再び並ぶわけにもいかずアテがなくなるので、しぶしぶ退散するが、そんな制限がなければ延々飲めそうなくらい美味しい!
おでんも種が大きいので、びびっていたのと他の店も行くかなと思い、控えめにしておいたのだが、やっぱりもっと食べたかった……という気持ちと、この出汁割りが美味しすぎて、後ろ髪惹かれる思いで店を去ったのであった。
その後、おいしいものを求めてさ迷った末、一番街近くの「みな★くる」という店に。カレーが看板商品のようで惹かれたのだが、店に足を踏み入れると、そこは地元の常連さんが和気あいあいと時をすごしているスナック風の飲み屋なのだった。
さすが赤羽。
とりあえずみんな昼から飲んでる。
常連さん水入らずの空間に飛び込んでしまったので、なんかだ気を使わせてしまい申し訳なかったのだが、トマトハイやらビールやら焼酎やらをいただき、カレー屋を営んでいたマスターのお父様直伝のカレーを食べる。さらっとしているんだけどスパイスが効いていて大変美味だった。
その後は、漫喫で昼寝をして、再び町へ繰り出すも、すでに昼間も歩き回って商店街とか行ってみたんだけど結局飲み屋が密集する一番街周辺に戻ってきてしまったし、とにかく飲み屋以外に行くところはこれといってない、赤羽。
ずっとお酒を飲んでいて、さらに路地でどうしよう何する?と横丁でたむろっているサマは、なんかもう、ただの酔っ払い……みたいな。もうお酒は抜けてたけど。
結局ごはんつぶが食べたいこともあって、仙台の牛タン専門店「司」へ。仙台以外の国内店は赤羽と大宮だけという貴重なお店。専門店だけあって牛タンはすごく美味しくてごはんと一緒に食べて満足。
こんな感じで幕を閉じた赤羽放浪。この地へ来たらひたすらお酒を飲むことになる、でもすべてのお店が美味しいということが判明したのでした。
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[まるますや]
営業時間:平日 10:00~21:30、土・日・祝 9:00~21:30、
定休日:月曜
TEL:03-3901-1405
住所:東京都北区赤羽1-17-7
アクセス:JR東北本線「赤羽」駅東口より徒歩3分
[丸健水産]
営業時間:月~金10:30~21:00、土・日・祝10:30~20:30
定休日:第3水曜日
TEL:03-3901-6676
住所:東京都北区赤羽1-22-8
アクセス:JR東北本線「赤羽」駅東口より徒歩3分
[みな★くる]
営業時間:13:00~23:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
TEL:03-3901-8020
住所:東京都北区赤羽1-17-3
アクセス:JR赤羽駅東口徒歩2分
[司]
営業時間:17:00〜23:00
定休日:月曜日
TEL:03-6324-3033
住所: 東京都北区赤羽1-12-1
アクセス:JR赤羽駅東口から徒歩3分
90円のもつ焼きにノックアウト!おとんば上野店へ
酒好きにとって魅惑の言葉の1つ”センベロ”。
え?これでこの値段!?!?と驚きのコストパフォーマンス料理を味にした喜びの瞬間はもちろん、酒のための料理に徹底しているメニュー(一品の量が少なく色々食べられるのも魅力)、個性的な店員や客、ユニークな店の佇まいなど、オリジナリティあふれるその楽しさは、酒好きにとってしばし日常を忘れさせてくれる夢の国、と言っても過言ではない。
どんなに高級な(そんなに行ってないけど)店に足を運んだとしても、酒好きならば定期的に足を運びたくなる”驚き”と”個性”があふれるのがセンベロなのだ。
そんなセンベロの、新たな店を求めて降り立ったのは上野の「おとんば」。
もつ焼きとおでんの店で、もつ焼きは、なんとオール90円という安さ!値段を聞いた彼氏が「大丈夫なの?」と訝しむほど安い。
お店は上野駅から5分ほど。1階はカウンター席と奥にテーブル席がある。土曜日だったので入れるか不安だったけど、スムーズに入店できた。
席は結構ギュウギュウなんだけど、センベロって感じでワクワクするね。
1階のお客は男性ばかり。2人組かおひとりさま。
まずはビールを頼んで、お品書きに目を通す。豚や野菜の串焼きの他、小鉢、サラダ、刺しも看板商品らしく、レバーやタン、おまかせ3点盛りなど種類豊富だ。
串焼きは、れば、はつ、たん、ちれ、かしら、しろ、きくの7種のラインナップ。この日はめちゃくちゃホルモンを欲していたので品書きをみるなり全種類食べよう!と決心。
が、まずは豆もやしと銀杏揚げでビールを満喫。豆もやしはしゃきしゃき、銀杏揚げはポテトみたいにホクホクの食感だった。どっちもビールによく合う。
続いて串焼きを。
おとんばには通常の串焼きの他に、日替わりで「本日の希少串」というメニューがあって、珍しい野菜や部位もある。この日はまだ20時前くらいだったんだけど、希少部位の串のいくつかが売り切れになったのを聞き、通常の串焼きはまだ大丈夫だったんだけど、なぜか焦って串焼き7種類全部一度に頼んでしまった。
塩かタレかは選べるみたいだけど、何もいわなければおすすめで焼いてくれるみたい。
やってきた焼きとんたちをみてびっくり!
このボリュームで1本90円かい!そんでもって食べてみてもっとびっくり!どれも美味しい!レアで絶妙な焼き加減にノックアウトされた。
全部美味しいんだけど、特に心に残ったのがタンとしろかな。あ、でもレバーもかな。
タンはジューシーで、旨みがじゅわっと口の中に広がった。しろは、結構焦げ目がついていてこれぞホルモン!的な味わいと香ばしさがたまらない。レバーはレアな焼き加減でクセになる。
その後は、サラダと赤おでん、おしんこをオーダー。
おでんは上野店の名物の赤おでん。
蟹をベースにじっくりと出汁をとり、さらに数種類の赤味噌と唐辛子の特性スープのおでんだ。
見た目ももちろん、赤い。んだけど、赤いだけあって、食べてみると味噌のコクとピリ辛がたまらない。しかも蟹の出汁も思ったよりしっかりでていて、マイルドな仕上がりになっている。
汁もすべて飲み干してしまう美味しさだった。
今回は初来店だったので、通常の串焼きのみだったけど、次回は希少部位の串焼きも試してみたいな。
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- ジャンル:居酒屋
- 住所: 台東区上野6-7-13
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- (写真提供:Kawataku77)
- もつ焼 おとんば 上野店をぐるなびで見る | 上野の串焼きをぐるなびで見る
営業時間:12:00~23:00 終日通し営業(料理L.O22:00 ドリンクLO22:30)
年中無休
TEL:050-5589-6613
住所:東京都台東区上野6-7-13
アクセス:JR上野駅・メトロ日比谷線上野駅・メトロ銀座線上野駅 いずれも徒歩3分