江戸グルメと酒と旅の話

旅行ライターやってます。昼飲み、ご当地グルメ、江戸グルメ・老舗、神社仏閣、旅の記録などをつづっています。

創業以来のぬか床でつくられる「香の物」にしびれる。横浜・伊勢佐木町の釜飯や

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週末に足を運んだ、横浜・伊勢佐木町の釜飯屋「お可免(おかめ)」。 

途中、地元の人らしきおじいさんに道を尋ねると、「ああ、おかめね」といって、しゃきしゃきと道順を教えてくれた。このあたりでは有名らしい。

店の前に到着し、その佇まいを一目みるなり、納得。年季が入った佇まいは「ザ・老舗」。

いよいよドアを開けると、そこは……まるで『男はつらいよ』の寅さんがお酒飲んでそうな、昭和の日本だった。店内はテーブル席と座敷席が半々くらい。合計40席程度か、比較的広々している。

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座敷に通され、低めのテーブルにを目の前に座り、ほっとひと息、ついたところで「わー!」と半オープンキッチン(?)のスタイルに興味深々。

座敷席の壁の3分の2ほどの大きさで、厨房が見られるように開けている。

ちょっとしたライブ感、お店の人の顔がいつでも見られる安心感、日本映画の中の世界を覗いているようなわくわく感がある。

「元祖釜飯お可免(おかめ)」は昭和2年(1927年)創業とのこと。創業者である先代は当時は珍しい女性の料理人。彼女が試行錯誤の末、釜飯料理を考案して以来89年の間、その味は守られている。

ビールとお通しを味わいながら、迷った末、馬刺しとタコ刺しをオーダー。どちらもちゃーんと味がして、これは日本酒と合わせねばと、すっきり辛口のお酒を。

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彼氏が追加で、香の物を頼んだところ、これが大当たあたり!なんでも創業以来のぬかに継ぎ足してつくられているそうで、口に広がるその芳醇な香りを、嚙みしめるごとにドーパミン溢れまくり。おそらく、今まの人生の中でナンバーワンのぬか漬けだ。激しく日本人でよかったと思った瞬間だった。

そのあとは、穴子の釜飯で〆。ほんわかだしと穴子の旨味がたまらない。味噌汁付きだ。

お店はアットホームでくつろげる雰囲気。日本酒もたくさん揃っていたのでお酒好きにもおすすめ。

 

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