旅、お酒、浮世絵のはなし

日本のお酒・グルメ、伝統文化などに焦点をあてた紀行文やお出かけ情報をつづります。よく行くスポットは鎌倉、逗子、東京の下町など。

箱根一泊二日旅① 〜「関所」見学で江戸時代に思いを馳せる〜

箱根旅1日目。蕎麦屋「はつ花」→箱根関所→芦ノ湖

 

約半年ぶりの箱根旅

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1年半ほど前に、何年かぶりに箱根湯本駅に降りたったときのこと。それまではいつも車で連れてきてもらっていたので、ひとり電車で来たことがまずとても新鮮だった。それから、山が駅の間近にあることにとても驚き、自然のあたたかさと雄大さを感じて、「箱根って、こんなにすてきだったっけ?」と、ちょっとじーんとしてしまった。

 

その後、3か月ごとに足を運ぶ機会があって、気がつけば、数か月箱根に行かないと山に囲まれた清々しい空気が恋しくて「ああ、箱根に行きたい」と溜息がてらつぶやくようになってしまった。

 

恋しさが募り、このたび数か月ぶりに足を運んだ箱根。山が見たい!蕎麦が食べたい!湖畔でたそがれたい!関所にに行きたい!温泉に浸かりたい!そんな願望を胸に秘め、いざ一泊二日、箱根の旅へ。

 

「はつ花」で蕎麦屋

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JRと朱色のボディがチャーミングな箱根登山鉄道を乗り継ぎ、半年ぶりの箱根湯本駅へ到着。最初に向かったのは、箱根の老舗蕎麦屋「はつ花」。

 

こちらは水を使わず、そば粉、卵、自然薯、少しの小麦粉で作られている手打ち蕎麦が特徴の蕎麦屋だ。『箱根人の箱根案内』という箱根出身の山口由美さん筆の書籍で知り、これはぜひ行きたいと箱根湯本につくなり、まずは腹ごしらえに向かった。

 

が、最初に断っておこう。まずまずの蕎麦好きであり、まずまず老舗蕎麦屋に足を運んでいるわたしと彼氏の口には、蕎麦自体は、あまり合わなかった。

 

店舗は箱根湯本から徒歩数分。これぞ老舗、という古めかしい外観の建物が早川沿いに佇んでいる。日本のガイドブックにも載っているし、訪日観光客もいたので海外ガイドでも紹介されているのだろう。じりじりと暑さに耐えながら待つこと約20分ほどで、入店することができた。

 

案内されたのは木のぬくもりを感じる店内1階の窓際にあるカウンター席だ。外の緑と早川を望むことができ、なんとも涼しげな景色を眺めながらビールで喉を潤す。これぞ、旅の醍醐味!とテンションは上がり、これだけでもとりあえず足を運んだ甲斐がはあったと思える。

 

酒の肴は、まずは蕎麦味噌とむかごをオーダー。ビールを開けたら、日本酒を熱燗で、いたわさも食す。熱燗と蕎麦味噌は間違いないわね、やっぱり、とほっとくつろいだところで、お蕎麦で〆。店舗おすすめのとろろそばをささっと平らげました。

 

ただ、お蕎麦じたいは、汁も蕎麦もあっさりしすぎていて、もう少し″蕎麦感”がほしいというのが正直なところ。麺もコシとは無縁、なんとなくふわふわしている感じ。

 

普段、蕎麦屋でカレー南蛮なんて食べないのだけど、隣の席で、台湾人か中国人がはふはふしながらカレー南蛮をすすっているのを見て、この麺ならカレー南蛮のほうがおいしいかも……とかなり気になってしまった。

 

ロケーションはよいので、蕎麦にこだわりなどない人にはよいかもしれない。

 

「関所」で江戸時代へタイムスリップ気分

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次の目的地は「箱根関所」。行ったことがなく、気になっている場所だった。

 

箱根湯本から箱根登山バス元箱根港へと向かう。はつ花で飲んだ日本酒のおかげで、気持ちよくうとうと。30分ほど揺られ到着。もう少しで目的の停留所を乗り過ごすところであった。

 

関所へは「箱根関所」という停留所があるが、まずは荷物を置きに今夜宿泊する「箱根ホテル」へ向かってからの出発だ。といっても、ホテルから関所までは徒歩数分の近さ!ホテルを出てお散歩気分でぷらぷら歩くとすぐに入り口が見えた。すぐそばでは雄大は芦ノ湖が広がっている。

 

箱根関所は、江戸時代の始めから、江戸から出ようとする大名の妻「出女」や、江戸に武器を持ち込まれる「入り鉄砲」など主に、人の往来を取り締まってきた場所。

 

ただし、明治になり1869年に廃止。その後解体される。現在見学できるのは2007年に復元された意外と新しい建物だ。140年以上の時を経て、平成になった頃になぜ復元されたのか?と疑問に思っていたが、1983年に関所解体修理の詳細な報告書が発見され、建物や構造物の全貌が明らかになったとのこと。

 

その後に、資料の分析や、発掘調査を行い、2007年に完成したというわけ。古民家などと比べても見劣りせず、かなり忠実に再現されているようで、ちょっとしたタイムスリップ気分を味わえる。

 

旅人の通行を取り締まる大番所・上番休息所(関所のメインの建物)にはグレーの人形たちが当時の人々にかわって鎮座している。史実と異なった展示をさけるためにシルエット展示をしているそうだが、それでも想像以上に広々した畳の空間に彼らがいることで、江戸時代と、関所の存在をよりリアルに感じることができた。

 

芦ノ湖や街道沿いを見張っていたという高台の「遠見番所」は、芦ノ湖を一望できる絶景スポット。また、甘酒やお団子を味わえる休息所では、芦ノ湖を眺めながら一服できるのがうれしい。

 

芦ノ湖や雄大な山々の景色は江戸の頃から変わらないんだろうなぁ、と思いながら、わたしは休憩所にておばあちゃんのように梅昆布茶をすすっていました。

 

箱根のハイキングコース「箱根旧街道

 

ただ、ここに来てちょっと心残りだったことが、箱根旧街道を散策できなかったこと。箱根旧街道とは、江戸から京都を結ぶ大動脈東海道の中の、小田原宿から三島宿の32kmのこと。その旧箱根街道の、箱根湯本、畑宿、甘酒茶屋元箱根港、関所のある元箱根までの道が、箱根のハイキングコースになっているのだ。石畳や並木道もあり、自然を満喫したい旅人にぴったり。

 

今回はハイキングは予定に入れていなかったが、甘酒茶屋元箱根港あたりをぶらぶらできたらいいな、と思っていたのだが、ここ数日夏バテ気味で体調に不安を感じており、この日も気温が高く、このたびは関所見学のみに。

 

ちなみに、バス停名にもなっている「甘酒茶屋」は、なんと400年以上続くお茶屋さん!道中に当時の茶屋が残っているなんて、江戸時代の旅人になった気分を味わえる絶好の箱根の楽しみ方じゃないか。

 

ただし、箱根湯本から歩くと4時間半もの道のり!しかも、箱根旧街道は勾配が多い難所として知られていたそうで、なかなかハードなコースになるだろう。でも、一度チャレンジして弥次さん喜多さん気分を味わってみたいなー!次回訪れたときのお楽しみとしてとっておくことにしよう。

 

■今回の箱根旅の記事

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