江戸グルメと酒と旅の話

旅行ライターやってます。昼飲み、ご当地グルメ、江戸グルメ・老舗、神社仏閣、旅の記録などをつづっています。

江戸の風情炸裂の「駒形どぜう」で日本酒とどぜうを堪能

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少し前に「駒形どぜう」へ足を運んだ。

浅草・駒形にある1804年創業の老舗である。駒形は創業当時から浅草寺の参詣ルートにあり繁盛していたそう。そのころから200年、変わらぬ味と文化を体験をできる貴重な店だ。

今回は2度目の訪問。初めて訪れたときに、わ〜江戸の世界だ!と感激したのを覚えている。

なんてったって、1階は大広間にずらりと客が並ぶ入れ込みの座敷席。座布団の前にあるのはテーブルではなく10センチくらいの「かな板」。この上でどぜう鍋をつつくのだ。

そして、広間は中庭を見渡せるわ、大きな神棚を拝めるわで、もうとにかく江戸の風情がたっぷり。こんな空間で200年かわらぬ味のどぜうと日本酒がいただけるなんて!日本人なら一度は訪れてほしい店だ。

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入れ込み席は予約ができないので、直接店に向かったのだが、土曜日だったので、混んでて入れなかったらどうしようとドキドキしていた。

うれしいことに、地下と2階にもテーブル席がある広々としたつくりのためか、待つことなく大広間に案内してもらうことができた。わーい。座布団に座り、庭を眺め、意気揚々とメニューを開く。

冬季限定のなまず鍋なんかもあるんだけど、久しぶりの訪問だし、やっぱりどぜう鍋かな。でもその前にビールで乾杯だ。

そして鍋の前に田楽とさらしくじらをオーダー。

それにしても、この開放的かつ非日常的な空間で飲むビールの美味しさといったら…。瓶ビールをグラスでちびちび飲むのが楽しい。しばらくして、田楽がやってきた。お豆腐とこんにゃくがかわいいサイズでやってきた。

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豆腐とこんにゃくはそれぞれ、ふわっ、ぷりっ。甘めの白味噌は日本酒が飲みたくなる味だけど、まだビールは辞められないと心の中で続行を決心。 

次にやってきたのは、さらしくじら。くじらの刺身だ。

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駒形どぜうでは、どぜうの他に、くじら鍋をはじめとしたくじら料理もある。なんでも二代目がどぜうが1番小さな魚なら、一緒に1番大きな魚を売ってみたいと考え売り始めたそうだ。

このさらしくじら、とろっとやわらかく、臭みがなく、かつ濃厚なクジラ肉の味わいが口の中で溶けていく……、めちゃくちゃ美味しい!ええ、ええ、これはもうビールから日本酒にチェンジするしかないですね。

続いていよいよどぜう鍋の登場。 

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小ぶりの鍋にぎっしりどぜう君たちが。どぜうはあらかじめ煮てあるので、ここではあたためてぐつぐつしたところをいただくだけ。あ、ゴボウととねぎをたっぷりかけるのを忘れずに。

出来上がったどぜうはあつあつふわふわ。味はわりと淡泊だけど、ネギとごぼうのしゃきしゃきと、それに、山椒をふりかけて食べれば、江戸から続くのが納得の絶品鍋。もちろん日本酒も進む。どぜう鍋と日本酒、なんて合うんだろう……和食のゴールデンコンビの1つだよ。

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さて、どぜうを平らげたところで、柳川鍋と、おしんことどぜう骨せんべいとどぜう汁とごはんを(一応2人で半分こしたことを記しておきます)まで平らげてしまった。

柳川鍋の美味しさはいうまでもなく、香ばし過ぎる骨せんべいや、白みそと酒とどぜうの旨みが凝縮されたどぜう汁もたまらない味だった。

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江戸&和食ワールドをたっぷり堪能し満腹で店を後にした。

 

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TEL:03-3842-4001
住所:東京都台東区駒形1-7-12
アクセス:都営地下鉄浅草線 浅草駅 A1出口から 徒歩1〜2分

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