江戸グルメと酒と旅の話

旅行ライターやってます。昼飲み、ご当地グルメ、江戸グルメ・老舗、神社仏閣、旅の記録などをつづっています。

江戸の風情炸裂の「駒形どぜう」で日本酒とどぜうを堪能

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少し前に「駒形どぜう」へ足を運んだ。

浅草・駒形にある1804年創業の老舗である。駒形は創業当時から浅草寺の参詣ルートにあり繁盛していたそう。そのころから200年、変わらぬ味と文化を体験をできる貴重な店だ。

今回は2度目の訪問。初めて訪れたときに、わ〜江戸の世界だ!と感激したのを覚えている。

なんてったって、1階は大広間にずらりと客が並ぶ入れ込みの座敷席。座布団の前にあるのはテーブルではなく10センチくらいの「かな板」。この上でどぜう鍋をつつくのだ。

そして、広間は中庭を見渡せるわ、大きな神棚を拝めるわで、もうとにかく江戸の風情がたっぷり。こんな空間で200年かわらぬ味のどぜうと日本酒がいただけるなんて!日本人なら一度は訪れてほしい店だ。

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入れ込み席は予約ができないので、直接店に向かったのだが、土曜日だったので、混んでて入れなかったらどうしようとドキドキしていた。

うれしいことに、地下と2階にもテーブル席がある広々としたつくりのためか、待つことなく大広間に案内してもらうことができた。わーい。座布団に座り、庭を眺め、意気揚々とメニューを開く。

冬季限定のなまず鍋なんかもあるんだけど、久しぶりの訪問だし、やっぱりどぜう鍋かな。でもその前にビールで乾杯だ。

そして鍋の前に田楽とさらしくじらをオーダー。

それにしても、この開放的かつ非日常的な空間で飲むビールの美味しさといったら…。瓶ビールをグラスでちびちび飲むのが楽しい。しばらくして、田楽がやってきた。お豆腐とこんにゃくがかわいいサイズでやってきた。

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豆腐とこんにゃくはそれぞれ、ふわっ、ぷりっ。甘めの白味噌は日本酒が飲みたくなる味だけど、まだビールは辞められないと心の中で続行を決心。 

次にやってきたのは、さらしくじら。くじらの刺身だ。

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駒形どぜうでは、どぜうの他に、くじら鍋をはじめとしたくじら料理もある。なんでも二代目がどぜうが1番小さな魚なら、一緒に1番大きな魚を売ってみたいと考え売り始めたそうだ。

このさらしくじら、とろっとやわらかく、臭みがなく、かつ濃厚なクジラ肉の味わいが口の中で溶けていく……、めちゃくちゃ美味しい!ええ、ええ、これはもうビールから日本酒にチェンジするしかないですね。

続いていよいよどぜう鍋の登場。 

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小ぶりの鍋にぎっしりどぜう君たちが。どぜうはあらかじめ煮てあるので、ここではあたためてぐつぐつしたところをいただくだけ。あ、ゴボウととねぎをたっぷりかけるのを忘れずに。

出来上がったどぜうはあつあつふわふわ。味はわりと淡泊だけど、ネギとごぼうのしゃきしゃきと、それに、山椒をふりかけて食べれば、江戸から続くのが納得の絶品鍋。もちろん日本酒も進む。どぜう鍋と日本酒、なんて合うんだろう……和食のゴールデンコンビの1つだよ。

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さて、どぜうを平らげたところで、柳川鍋と、おしんことどぜう骨せんべいとどぜう汁とごはんを(一応2人で半分こしたことを記しておきます)まで平らげてしまった。

柳川鍋の美味しさはいうまでもなく、香ばし過ぎる骨せんべいや、白みそと酒とどぜうの旨みが凝縮されたどぜう汁もたまらない味だった。

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江戸&和食ワールドをたっぷり堪能し満腹で店を後にした。

 

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www.dozeu.com
営業時間:11:00~21:00(L.O)
年中無休
TEL:03-3842-4001
住所:東京都台東区駒形1-7-12
アクセス:都営地下鉄浅草線 浅草駅 A1出口から 徒歩1〜2分

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ごはん粒にも惚れた。絶品うな重が2,500円で食べられる鶯谷「蒲焼割烹 根ぎし宮川」

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久しぶりに鰻を食べた。足を運んだのは鶯谷にある老舗「蒲焼割烹 根ぎし宮川」だ。

本当は蕎麦が食べたかったのだが、あいにく、目当ての店が日曜定休ということで、では鰻はどうだろうかと、調べてみたところ、コチラのお店を見てピンときたのだった。

店構えは、少々敷居が高く見えなくもないが、扉をあけると、テーブル席の和の内装でとても落ち着く雰囲気。店員さんの接客もとても気持ちがよくくつろげそう。お客は家族連れや夫婦が多かった。

さて、なにはともあれ、休日とくればお酒。ビールを飲みながら、何を頼もうか、悩む。やっぱり「きも焼き」ははずせないかな、と思っていたのだが、あいにくこの日は用意できないそうで……。代わりにうざくとおつまみ三点盛りを。

きも焼き食べたかったけど、うざくも美味!とてもあっさりした味付けで、鰻じだいの美味しさが際立つような仕上がりの一品だった。

おつまみ3種は、カズノコとローストビーフと、サーモンで卵を巻いたお料理。

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とっても上品な量なのですが、日本酒とともにちびちびといただくのにはちょうどいい。素材を生かした味付けで美味しいです。
お酒を堪能したところで、ついにうな重へ。こちらでは2,500円から5,000円くらいの、4種類のうな重があるのだが、鰻が違うわけではなく、量の違いだとか。2,500をお願いしたのだが、女性はこのくらいが適量かも。鰻もごはんも十分に楽しめる。

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鰻は身がしまっていて、ちゃんと味がして、美味しい。タレは控えめで、鰻の旨味がふわりと口の中に広がる。

また、感動したのが、ごはん。少し硬めの絶妙な炊き加減で、タレが絡められている。タレが必要以上に絡んでいるごはんは下手をするとちょっとふやけてるいるような印象で個人的にはあまり好きではないのだが、ここのは、まったくもってそんな心配はいらずものすごく美味しい。

ふやけていないなのは当たり前だが、逆に、米一粒一粒の存在感というのだろうか、しっかり感じられて、口の中で米粒が踊っているかのよう。いくらでも食べられるごはんだ。恐らくものすごくこだわって炊いているんだろうなと思った。

肝吸いやデザートもやさしく上品な味わいで大満足。

「蒲焼割烹 根ぎし宮川」は1941年(昭和16年)創業。「つきじ宮川本廛」暖簾分けとして根岸で創業したそう。その後、2001年から鶯谷駅より徒歩3分の現在の地で営業。2016年に建て替えしたそうだが、新しくなっても和の落ち着いたたたずまいで、ゆったりくつろげる雰囲気だ。そして、そんな中で、たったの2,500円で美味しいうな重が食べられるなんて、とてもコスパがいい。

こんな素敵はお店があるなんて、今回はゴッホ展に行くために上野に足を運んだのだが、また、鶯谷もブラブラ散策したいなぁと思った。

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根ぎし宮川
営業時間11:00~21:00
定休日:火曜日 (御予約の都合で変更する場合あり)
住所:東京都台東区根岸1-1-35
アクセス:JR鶯谷駅 南口より徒歩3分、JR上野駅 入谷口より徒歩5分、地下鉄日比谷線入谷駅より徒歩5分

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目黒「大宝」でとんかつを頬張る

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カロリーが気になるけど、調べたくないとんかつ。

女性にとっては禁断の食べ物といってもいい、とんかつ。

先週、職場の人とオフィス近くのそんなとんかつの話をしていたら、無性に食べたくなって、行ってしまいました。

まず目指したのは、職場の人がおいしかったというとんかつ屋「かつ壱」。ところが、お店に着くと今日はもう終わり、とのこと。カウンター席とテーブル席が2つくらい?のこじんまりとした店だった。すっかりとんかつモードになっていたので、がっかり感が半端なく、奮発して目黒でもっとも有名なとんかつ屋さん「とんき」へ行こうという話になった。

ところが「とんき」につくと、広い店内のカウンター席の後ろにずらっと行列ができているではないか!19時くらいだったら並んだかもしれないが、20時半をまわっていたのでて、ここでも断念。人気店を甘くみていたおのれを反省。いつかリベンジしたい。

仕方がないので、食べログで探しておいた第3候補のお店「大宝」へ行ってきた。

こちらも、「かつ壱」と同じく、カウンター席にテーブル席は2人がけが1つと、数人座れる席が1席のみのこじんまりとした店だった(「とんき」は広い)。全然飾り気なく、そこそこ古い感じの店内には、サラリーマンや40代のカップルとかオジサンとか、若い人もちらほら。ちょうど2人がけのテーブルが空いたので、そちらに案内された。他は満席である。

ビールとロースカツ定食をオーダー。

定食のサラダとお新香とお茶がビールと一緒にやってきたので、お新香とサラダをつまみながらビールを飲んでとんかつを待つ。お酒を飲むと何もできなくなるので、週末以外あんまりアルコールを摂取していないのだが、金曜だし、中瓶1本くらいなら、家帰る頃にはアルコールも抜けているかなーと思い、喉越しを堪能してホッと一息ついた。

10分ほどでやってきただろうか。

すごいね、とんかつ。久しぶりに目にするとなんともいえぬ”ごちそう感”。目の前がパーっと明るくなるようなうれしさがこみ上げてきた。

まずは真ん中の一切れを、塩でカブリ。サクサク軽やかな衣から、じゅわっとお肉の旨みがあふれでて、おいしいー。甘さにびっくりした。お肉はすごく柔らかい。もう1回塩でガブリ。次は塩とカラシで、一口。セーブして食べないと、あっと言う間になくなってしまいそうで、ビールを飲んで休憩。はぁー、久しぶりのとんかつのおいしさといったら。ビールと合うのもうれしいごちそうでもある。

その後は、ソースで食べたり、ソースとカラシで食べたり、ごはんと頬張ったり、また塩で食べたり。でもとにかくどんな食べ方をしても美味。

「大宝」さん、第3候補にしてすみません、と謝りたくなるおいしさだった。ビールと定食であわせて2,000円くらい。ちょっと奮発した夕食だけど、微塵の後悔もなし。とんかつ求めて歩き回った甲斐があったというものだ。「とんき」と「かつ壱」も気になるので、いつか足を運んでみたい。

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あべのハルカス美術館の「北斎ー富士を超えてー」で感涙

お酒のことばかり書いてるわたしだが、浮世絵など日本美術好きでちょくちょく足を運んでいる。

今日は北斎の展覧会に行った感想。

葛飾北斎の展覧会「北斎ー富士を超えてー」

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大阪、あべのハルカス美術館で開催中の「北斎ー富士を超えてー」に行ってきた。

19歳から絵師を志し90歳に没するまで、その間なんと約70年も画業に邁進し続けた葛飾北斎

その名は世界的にも知られており、もっとも有名なのは、さまざまな富士を描いた「富嶽三十六景」。浮世絵風景画のイメージが強い。しかし、風景画だけでなく、美人画春画花鳥画、神仏を描いた絵や、身近なあらゆるモノを描いた絵手本「北斎漫画」、そして、版画だけでなく肉筆画も多く残っている。以前に墨田区北斎美術館でそれらの数々見て「なんでも書ける天才じゃ!」と強く思ったことを覚えている。

そんな北斎の今回の展覧会は晩年30年の作品に焦点をあてたもので、肉筆画が多く展示されるのが特徴。また、信州の小布施へ赴いたときに残された貴重な作品や没する直前の作品およそ200点が展示されている。

10月15日(土)、11半頃に向かうとすでに入場券を買う行列ができていた。前売り券があったので、ここでは並ばずに済んだのだが、いざ中へ入ってみるとやはりかなり混んでいて、どの作品の前にも人だかり……。

たださすがに途中で入場制限がかかったようで、中盤頃から1つの作品を見るまでに数分かかってしまうような状態は解消されていた。とにかく大盛況で、人混み苦手なので鑑賞するのはツライけど浮世絵好きとしてはうれしい限りだった。まぁ、世界一有名な浮世絵師なわけで、当然と言っちゃ当然なのだが。これが東京だったらもっと混んでいたんだろうな。

展覧会は、数といい内容といい、とにかく見応えあり。そして、版画でも肉筆画でも、風景画だろうが美人画だろうが、とにかくその表現力には誰もが感心していた。版画にしたって、構図も色合いも芸術品として完成度が高いのはもちろん現代人がみてもセンスがあっておしゃれで。これ作ったときおじいさんでしょ!?センスよすぎなんですけど、みたいな。

■圧倒的なエネルギーを感じる晩年の肉筆画

どの作品も職人技と芸術家の才能をまざまざと感じられるものだったが、この展覧会のクライマックスはやはり終盤にある。

80歳を超えた北斎が信州小布施を訪れた際に(江戸から歩いて行ったそうな!)、祭り屋台の天井絵として描かれた対の作品「涛図」には、ただ波を表しているだけなのに、わたしの涙腺が反応。吸い込まれるような迫力があるのに、心に静寂を運んでくれるようなずっと観ていたくなる作品だった。これは驚くことに86歳の作品。ただし、晩年に近づくにつれて、最終章の展示テーマ「神の領域」の通りの肉筆画がわんさか……。

そのパワーに圧倒されて、久々に絵画を見て、涙が止まらなくなってしまった。

「狐狸図」は僧侶に化けた狐が描かれているのだが、風にふかれ佇む狐の姿にカラダこと釘付けに。どことなく哀愁がただよっている不思議な絵だった。

李白観瀑図」は中国の詩人とともに、巨大な滝を描いた絵。シンプルな構図にもかかわらず、この絵にもものすごいパワーを感じてならなかった。

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そしてこの図録の表紙にもなっている「雪中虎図」は微笑んでいるかたのような虎が雪の中を飛ぶように走っている絵。こちらは個人的に1番感動した1枚。なんだろう、まるで天国に向かってはしているかのように見える。うれしそうで、でも凛々しい表情の虎。たぶん、人目を気にせずに見ていたら、号泣していただろうと思う。

これらの絵をみて不思議に思うのは、何がいいのか?と聞かれても全然わらかないし涙の理由を説明することができないところ。それでも、心にぐっとせまる圧倒的なエネルギーを感じる。北斎は真の実力は肉筆画にあるといわれている所以を肌で知ることができた展覧会だった。

 

つまみは210円から!大阪・新世界近く「酒の穴」でセンベロ

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あべのハルカス美術館」で開催中の葛飾北斎の「北斎-富士を超えて」を見に、週末大阪へ足を運びました。

美術展についてはのちのち書くとして、先に食べたものメモです。

早朝に着き、あべのハルカス美術館で鑑賞後に立ち寄ったのは、通天閣。とある串揚げやさんに入ったのだが、口に合わず、早々退散し訪れたのは「酒の穴」。200円~300円前後のメニューが豊富のオジサンご用達の店だ。

メニューは八宝菜が有名らしい。ただし、酒を満喫したいので、八宝菜はシメにとっておこう。

飲み物は2件目ということもあり、彼氏は日本酒のぬる燗、わたしは黒ビールを。ちなみに小ビンのビールは300円、大は600円などドリンク類も全てお財布に優しい価格だった。

さて、まずオーダーしたのは、どて焼きと、ふき煮。

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ちびちび飲みながら、常連さんらしきオジサマ達をかんさつしながら、リラックス。

この店、雑誌にも掲載されており、酒場放浪記で知られる吉田類氏も訪れており、通天閣周辺ではそこそこ名前の通っているよう。とはいえ、肩肘はらず、ひとりたろうが、オンナだろうが、ふらっと立ち寄って酒とつまみを愉しめる安らぎの雰囲気が充満していてとても心地が良い店だ。

おまけに、つまみは210円からと、近所にあったらどんなに幸せだろうと夢を見ずにはいられない。

ビールのあとは、ひたすら焼酎の芋割ロック。最初に梅干し入れて、おかわり2回した。

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久々にヘパリーゼを飲んでおいたんだけど、彼氏に「おっヘパリーゼ飲んだだけあるじゃん、今日は気合い入っているね」といわれつつ、上機嫌でぐいぐい。

その後は、ほうれん草のお浸し、おでんの大根、牛すじ、梅焼きという梅の形をした蒲鉾を食べた。梅焼きはハンペンとパンを足して割ったようなおいしく不思議なタネだった。その後は肴にぴったりのふぐ皮ポン酢をオーダーし〆、の前に八宝菜をいただく。

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ちょっと甘くて、やさしい味がした。ちなみに営業時間は朝8時から!夜は21時まで。

おいしくてくつろぎの時間をどうもありがとう。

 

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酒の穴
〒537-0025 大阪府大阪市東成区中道1-1-1 岡室ビルB1
3,000円(平均)

毎年10月に開催された鎌倉のオクトーバーフェストの感想

鎌倉市役所前で行われたオクトーバーフェストに行ってきました。

毎年10月に行われているらしく、ちょうど通っている鎌倉彫の教室があるで、昨年に続き、今年も足を運んでみた。どうやら毎年10月の第1週に開催されている模様。出店するブリュワリーは「鎌倉ビール」をはじめとする神奈川のブリュワリーと東北や九州、中国地方など国内のブリュワリー。サントリーも出店している。フードは鎌倉の地元のお店が多かったかな。

一緒に行ったのはビールが苦手な友だちだったんだけど、ドライで苦味が際立つラガービールに比べ、香が豊かなエールビールはわりと飲めるらしく(お酒じたいは好きな子)、フードのビールを楽しみました。

まずは、サントリーのエールビールで乾杯。

続いて、黄金井酒造の「さがみビール」で「セゾン」という種類のビールをみつけて迷わず購入。

この「セゾン」というスタイルのビール、わたしは大好きなのだ。柑橘系のようなさわやかな味わいなんだけど、ほどよい苦味やコクがあってしっかりとした味わい。

友達にすすめたら、大手のエールビールより飲みやすい、おいしいーと言ってもらえてすごくうれしかったよ。

フードはだいたい500円くらいとお手頃なのがうれしい!鎌倉ハムのハム・ソーセージ盛り合わせや牛タンの串焼き、チリビーンズ、葉山牛すじ煮込みなどをビールとともに賞味。どれも量はそんなにないんだけど、500円という値段を考えるとコスパは良い。

大きなオクトーバーフェストでは、フード1500円とか当たり前らしい(その分量もおおいが)ので、それを考えるといろいろなものが味わえて楽しい。地ビールは1杯800円とそこそこのお値段だが、ただしハーフ400円でも飲めるので、これまたいろいろな種類を試せるのがありがたい。

ただ今回は給料日前で、ビール好きとしてはあっというまに使い込んでしまいそうなので、早めに退散しました。

でも来年も行きたい。次は思う存分飲めたらいいな。

 

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東京のディープ酒場に欠かせない街。「立石」を初体験

立石で「ディープ酒場」初体験

先週末「酒場好き」といいながら、初めて訪れたのが、立石。 ディープな酒場であふれる街と知りつつ、自宅からまぁまぁ遠いこともあり、足を運んだことはなかった。

 

というわけで、電車に揺られること、1時間20分。下調べをして行きたかったもつ焼きの店「江戸っ子」へ到着だ。いくつか行きたいお店の候補はあったが、「立石の関所」という文字に惹かれ、まずはこちらに。

 駅から数分と近いのだが、ここにつくまでにすでに「呑んべ横丁 アサヒビール」と古ぼけた看板をぐぐり、”どこからどう見ても昭和”な横丁を通り店へ。電車を降りると「即、異世界へやってきた!」と思えるのがすごい。

これぞディープ酒場。もつ焼き「江戸っ子」へ

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 18時半頃。店の前には10人くらいお客が並んでいた。ただ、回転は速いようで20分くらいで入店。

まずはビールで乾杯。ここはアサヒで。待った甲斐があっておいしくてごくごく飲んだ。まずは、レバーと赤身の刺しを頼んだ。火が通されたものだが、ボリュームがあって、ネギと生姜がたっぷり添えられていて、お酒のお供にぴったりだった。

続いて、焼きは、カシラとシロをタレで。どちらもボリュームがあって、うまみをたっぷり噛みしめることができるのがうれしい。タレも甘くもしょっぱくなく絶妙な味。

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そして、モツ煮もボリュームたっぷり。お酒が進む味。ビールの次に頼んだ梅サワーが甘めだったので、谷中生姜をオーダー。タンの串が食べたかったんだけど、売り切れのとのことで、残念だった。

に、しても、もう、昭和すぎて言葉がでないわ、って感じの雰囲気、でこれはまた来てしまうかも。お客は、ひとりで来ているおじいちゃんや、おじさんや、男性をはじめ、女性1人やカップルや夫婦、グループも、たまに。女性2人とかはあまり見かけなかった気がする。わいわいわいわい、みんなすごく楽しそうにお酒を飲んでいるのが印象的だった。

店員さんも個性が強い!

優しそうなママらしき方は、緑のお洋服をお召しになっており、額縁に飾られた肖像イラスト?のお洋服も緑で、緑がお好きと思われる。

ひとり、ちゃきちゃきの江戸っ子!みたいな、そこそこのお歳の女性がいて、ちょっと怖かったけど……。あることを質問したら、メニューに書いてあるでしょ!と怒られて、少しびびる、も、まあ、こんな店では珍しくないか。

ごはんやお酒を楽しむのはもちろん、店内の雰囲気といい、いる人たちといい、ディープな世界にどっぷり浸らせてもらった。ちなみに、店員さんのTシャツには「立石の関所 江戸っ子」の文字が。

 

江戸っ子

食べログ 江戸っ子

 

おでんの「丸忠」へ

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続いては、「丸忠」というおでん屋さんへ。一度足を運ぶと満席だったので、辺りをぶらぶら、しかし、コレ!という店が見つからず、戻ってみると、なんとか入れるタイミングだった。ちなみに、商店街の中にあるのだが、中に映画のセットのような趣の通りもあって、そのフォトジェニックさにびっくり。

お店のウリはもちろんおでん。この日はトマトと紅ショウガ天と、大根をいただく。本当はじゃがいもがめちゃくちゃ食べたかったんだけど、あえなく売り切れ、はたまた、残念。

スープの味は、わりとしっかりしているが、おいしかった。最近増えているけど、トマトのおでんはやっぱり好きだな。

 

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お酒は、日本酒をチョイス。飲み物のメニューやおでん以外の料理も充実しているのもうれしい店。ちょっと銘柄は忘れてしまったが、おでんとたっぷり楽しんだ。そうそう、チロリで飲ませてくれて、これは初めてかも、と地味にうれしかった。

 

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お刺身も食べて、なんだかんだでお腹が膨れてしまったので、今日はこれで切り上げることに。おでんはもっとたらふく食べたいので、ぜひ再訪したい店。

今回は、たびたび食べる前に写真とるのを忘れるし、商店街とか横丁の様子とか、写真に収めればよいものをなぜか体がうまく反応せず。街の雰囲気に圧倒されてしまったような気がした。今度はカメラをもっていきたいな。立石、また、ゆっくり飲みに来たい!

・丸忠かまぼこ店 (【旧店名】おでん二毛作

東京都葛飾区立石1-19-2

https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132403/13022522/

 

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まったりお酒が飲める、四谷三丁目の老舗トンカツ屋

今週末はとある店にカツ丼を食べに行きたいという彼氏からのメールに、わたしは、悩んでいた。

カツ丼……。

ぜんぜん惹かれない。

わたしは思う。たぶん世の中の9割の女性はカツ丼という食べものに興味はないじゃないかと。

同僚でも友達でも、カツ丼食べに行こうとか、カツ丼を食べたいとかまわりの女性から聞いたことないし、メニューに「カツ丼」の文字があったとしても、それをチョイスしている女子をわたしはみたことがない。「カツ丼」の単語を女子からほぼ聞いたことはなく、女子にとって「カツ丼」という食べ物への興味は著しく低い。

だいたい、女性にとって、丼もの、ってだけで、ごはんが多い、かき込んで食べなきゃいけないイメージで落ち着かないし、ちょっとずついろいろ食べたい欲が満たされない、などの理由で、忙しい昼食などならまだしも、夕食としては若干マイナス。

そして、トンカツでさえ、そのカロリーやボリュームに食べるのをはばかられる。それなのに、カツ丼は、カツが丼ごはんの上にのって、さらに卵やら甘い出汁やらが加わるのだ……、考えただけで卒倒しそう、というのが正直なところ。

つまり、ボリュームがありすぎて食べきれない、こってり味が濃くて重い、ほぼ1日分のカロリーを丼ぶり一杯で摂取することになることに対しての不安感、ゆっくり食事できなさそう、などの理由により、カツ丼は多くの女子の脳みそにその存在をほとんど認知されていないのだ(と思う)。

唯一わたしがカツ丼を食べるときといえば、母の手作りのカツ丼と、スーパーで売っているミニサイズのカツ丼のみで、家でゆっくりと、食べたい量だけ食べることができるという安心感のもとでしか、わたしはカツ丼を食べたことがない。

しかも、土曜の夜はゆっくりお酒を飲みたいことあり、どんぶりものだなんて……としぶっていた。が、店にはお酒やつまみもあるし、トンカツもあるよ、ということだったので、渋々了解し、足を運ぶことになったのが、四谷三丁目にある「鈴新」。創業1958年のトンカツ屋だ。

彼がテレビで見て行きたいと興味をもったとのことだったが、メディアにはよくとり上げられている店のようだ。 

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店に着くと、外観は、こぎれいな居酒屋のような趣で、ちゃっと食べてちゃっと出なきゃ、みたいな丼ぶり屋さんのイメージはなく、一安心。ビルの上には、店主のお顔とおぼしき看板が個性を放っており、店への好奇心を駆り立てられた。

店内は、コの字型のカウンター席のみでちょっとした小料理屋のようだ。木のぬくもりがあるあたたかみのある雰囲気。あれっ!?結構いい感じかも。

厨房の前にカンターがあり、中がよく見渡せるようになっている。厨房では男性が鍋を握っており、香ばしいいい匂いが立ち込めている。

正面にはきれいに重ねられた食器類が並んでいる。店では、看板のお顔だと一目でわかる大将と、その奥さんが接客してくれる。調理をしているのは若い男性だった。息子さんなのかしら。

お客は親子3人組。ひと席あけて彼らの横に腰をかけた。あれれ、落ち着くぞ……。お酒も、ビール、日本酒、焼酎がそろっていて、肴も種類は多くないけど、ママカリの酢漬け、とか、トマトのフライとか、真いかの丸干しなど魅力的。

さっそく瓶ビールで乾杯。わたしは平日はほとんど飲まないので、この土曜日の乾杯のビールのおいしいことおいしいこと。ふー。幸せ。ほっとする。お通しは厚揚げの煮物。やさしい味わいで、カツ丼もおいしそうだと思った。着々とこの店が好きになっていく。

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土曜ということもあり、お客はひっきりなしにやってくるものの、満席にまではならず。ゆっくりお酒を飲めるのがうれしい。ビールをもう1本、そしてママカリの酢漬けをオーダー。うん、ママカリ、シンプルな味わいだけど、身がきゅっと詰まっていておいしい。

そして、この後、ビールから熱燗へチェンジ。厨房からチロリで燗をする様子が見えて、ちょっとうれしかった。お酒が楽しめるトンカツ屋さん、いい。そして、同時にお願いした真いかの丸干しにしびれた。旨みが凝縮されていてワタもおいしく、酒飲みに嫌いな人はいないでしょう、という味わいだ。熱燗(久保田百寿)とおいしくいただけたのは言うまでもない。

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 このあと焼酎を飲みながら、何を食べようか、迷った。が、彼氏は迷わず、カツ丼ということでわたしは、ヒレカツをいただくことに。え?ここに来てカツ丼じゃないの?と思われそうだけど、まだお酒が飲みたかったのだ、あと、カツ丼は彼氏に一口もらおう、という魂胆で、ヒレカツ定食に決意を固める。

ちなみに、「鈴新」ではごはんの量を、普通、ちょっと少な目、半分、かなり少な目、ほんのちょっと、と選べるようになっていてこれもポイントが高かった。お酒を楽しんだことだし、この日は半分でお願いした。

店内は、入れ替わり立ち代わりお客がやってくる。夫婦、男性の一人客、女性の一人客も。落ち着いた雰囲気で一人でも入りやすい店だ。お酒を飲んでる人はあまりいなかったけど、平日は会社帰りの人たちが仕事後の一杯を楽しんでいるのではないだろうか。

ヒレカツ定食は文句なしのおいしさだった。やわらかい歯ざわり、じゅわっと広がる肉汁、お肉に弾力もあって、楽しく食べられる。衣は全然しつこくない。つけあわせの漬物ももおいしいし、豚汁は、すごくあっさりしていてびっくりしたが、これも美味しい。

ちなみに、「鈴新」にはカツ丼三兄弟と名づけられた3つのカツ丼がある。通常のカツ丼「煮カツ丼」、ごはんにカツをのせ、卵でとじた玉ねぎを後載せする「かけかつ丼」、ごはん、きゃべつの上にソースカツ、そして大根おろしを載せた「そうすかつ重」だ。

彼が頼んだ「かけかつ丼」がやってきた。カツ丼はどんぶりからカツがはみ出ていて、気分が高まること必至。蓋をあけるとほやほやのカツと卵が。

う、おいしそう、次来たらこれ食べる、と心の中でつぶやき、彼に一口もらった。

ひと口食べると、あっさりやさしい味のカツ丼におどろく……。お肉はさっくり感が残っており、とんかつ自体を堪能することもできる。

ボリュームはそこそこあるが、厚すぎず薄すぎず。卵とじやごはんとのハーモニーを安心して楽しめる厚さ。どんぶりもごはんの量を選べるし、ボリューム命なカツ丼じゃないのが好印象。これなら女性でも無理せず完食できそうだし、店の居心地も抜群。

ああ、また来たい。またここでお酒を楽しみたい。そして、お酒と一緒に今まで興味のなかった、カツ丼を心ゆくまで堪能してみたい。ついでに言うと、三兄弟を制覇してみたい。カツ丼にこんなに興味が沸くなんて。痩せたいおなごにとっては禁断の、パンドラの箱を開けてしまったかもしれない。

 

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鈴新

営業時間:11:30~13:30/17:00~20:30(L.O.20:00)
定休日:日曜日、祝日
アクセス:東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅徒歩4分、都営地下鉄新宿線曙橋駅徒歩6分
住所:東京都新宿区荒木町10-28 十番館ビル1F

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