江戸グルメと酒と旅の話

旅行ライターやってます。昼飲み、ご当地グルメ、江戸グルメ・老舗、神社仏閣、旅の記録などをつづっています。

全部おすすめしたい。美味しいもの三昧の赤羽飲み歩き日記

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今週末、赤羽を放浪してきました。

酒場好きとしては一度は行ってみたいなと思っていた場所。

駅に着いてまっすぐ向かったのは鯉とうなぎ料理で知られる居酒屋「まるますや」。居酒屋が密集している「一番街」にある超有名店だ。

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覚悟はしていたのだが、やっぱり並んでた。

なんだかんだで30分ほど待ち入店。

1階へ案内される。1階はコの字のカウンターが2つある仕組みで、壁には赤文字でメニューがズラーっと貼られている。鯉料理や鰻だけでなく、揚げものや煮物や和え物などメニューは豊富。鯉の洗いを頼んで、とりあえずハイボールと日本酒で乾杯。

まるますやには2つのルールがある。

1.他の店で飲んできた人は入店できない

2.ドリンクは1人3杯まで

そのため、どうやったらおいしくたくさん飲めるか計算しながらオーダーしなくてはいけない。お店のおかみさんに「はいこれで最期だよ」とか「あと1本ね」とか言われながら杯を進める。でも瓶ビール大も1杯扱いだし、1Lの焼酎は3本扱いだが、複数人で行った場合はシェアするなどすると結構飲める。

お客はまさに老若男女!若い人からおじいさんまでいるし、まるますやではお食事だけも歓迎!とうたっており、小さな子供を連れた家族連れまでいる。

鯉の洗いに続いて、食べたのが鰻の肝焼き。

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これは……、さすがに美味しい。もちろん日本酒とともに。こんがりとした焼き加減と苦味と旨みが三位一体となって、踊ってる……。もう1本食べたいくらいだった。

それにしても、肝焼きってありますか?と聞いたら、「はい、今焼いてるからね~もうすぐだから待っててね~」とおかみさん。そして「はい、肝焼き食べる人!!肝焼き食べる人!」と掛け声。へ?挙手制かい!!と心の中で突っ込まずにはいられなかった。

あとは、鯉の煮付けとかにみそとモズク酢で〆。

お酒は2人でハイボール1杯と熱燗を5本。しっかり1人3杯飲んだ。

創業は昭和25年とのこと。60年の老舗だが、なんか、もっと前からこの地にあったような佇まいだったなぁ。

その後は、小さなおでんの店に入って、もう少しお酒を楽しんだ。

次の日に向かったのは、立ち飲みできるおでん屋「丸健水産」。ちょうどお昼どきということもあったのか、こちらも行列ができていた。 

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丸健水産では、先にドリンクとおでんをオーダーすると、立ち飲みスペースに案内される。ごっそりと煮込まれ、ほわほわ湯気をかもしているおでんはしずる感たっぷりで、列が進みおでんが視界に入ってからはどれを食べようか悩みんでいると、意外とあっという間に順番がやってきた。

食べたのは、こんぶ、大根、厚揚げ、もちきんちゃく、彼氏のじゃがいもとばくだんというにらなどを練り込んだオリジナルの種もつまんだ。あっさりとした出汁はそれぞれの種のおいしさや個性が際立つ。 

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お酒は、ビールもあるんだけど、カップ酒の出汁割りがとんでもなく絶品だった。酒は「丸眞正宗」(まるしんまさむね)という銘柄で、和食とよくあう食中酒だそう。ちなみに、この酒の製造元「小山酒造株式会社」のHPを見てみたところ、ちょうど今年の2月いっぱいで清酒製造業から撤退していた。製品については小山本家酒造が取り扱っていくらしいが、正式なリリースはまだされていないよう。数少ない都内の酒造会社がなくなってしまうのは非常に残念だ。

出汁割りの話に戻ろう。

カップ酒を50mlほど残して飲んだところへ、出汁を入れてくれる(要酒代に加え100円)のだが、これが美味しいのなんの!立ち飲みスペースが30分なのと、おでんがなくなると再び並ぶわけにもいかずアテがなくなるので、しぶしぶ退散するが、そんな制限がなければ延々飲めそうなくらい美味しい!

おでんも種が大きいので、びびっていたのと他の店も行くかなと思い、控えめにしておいたのだが、やっぱりもっと食べたかった……という気持ちと、この出汁割りが美味しすぎて、後ろ髪惹かれる思いで店を去ったのであった。

その後、おいしいものを求めてさ迷った末、一番街近くの「みな★くる」という店に。カレーが看板商品のようで惹かれたのだが、店に足を踏み入れると、そこは地元の常連さんが和気あいあいと時をすごしているスナック風の飲み屋なのだった。

さすが赤羽。

とりあえずみんな昼から飲んでる。

常連さん水入らずの空間に飛び込んでしまったので、なんかだ気を使わせてしまい申し訳なかったのだが、トマトハイやらビールやら焼酎やらをいただき、カレー屋を営んでいたマスターのお父様直伝のカレーを食べる。さらっとしているんだけどスパイスが効いていて大変美味だった。

その後は、漫喫で昼寝をして、再び町へ繰り出すも、すでに昼間も歩き回って商店街とか行ってみたんだけど結局飲み屋が密集する一番街周辺に戻ってきてしまったし、とにかく飲み屋以外に行くところはこれといってない、赤羽。

ずっとお酒を飲んでいて、さらに路地でどうしよう何する?と横丁でたむろっているサマは、なんかもう、ただの酔っ払い……みたいな。もうお酒は抜けてたけど。

 結局ごはんつぶが食べたいこともあって、仙台の牛タン専門店「」へ。仙台以外の国内店は赤羽と大宮だけという貴重なお店。専門店だけあって牛タンはすごく美味しくてごはんと一緒に食べて満足。

こんな感じで幕を閉じた赤羽放浪。この地へ来たらひたすらお酒を飲むことになる、でもすべてのお店が美味しいということが判明したのでした。

 

 

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[まるますや]

営業時間:平日 10:00~21:30、土・日・祝 9:00~21:30、
定休日:月曜
TEL:03-3901-1405
住所:東京都北区赤羽1-17-7
アクセス:JR東北本線「赤羽」駅東口より徒歩3分

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[丸健水産]

営業時間:月~金10:30~21:00、土・日・祝10:30~20:30
定休日:第3水曜日
TEL:03-3901-6676
住所:東京都北区赤羽1-22-8
アクセス:JR東北本線「赤羽」駅東口より徒歩3分

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[みな★くる]

営業時間:13:00~23:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
TEL:03-3901-8020
住所:東京都北区赤羽1-17-3
アクセス:JR赤羽駅東口徒歩2分

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[]

営業時間:17:00〜23:00
定休日:月曜日
TEL:03-6324-3033
住所: 東京都北区赤羽1-12-1
アクセス:JR赤羽駅東口から徒歩3分

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90円のもつ焼きにノックアウト!おとんば上野店へ

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酒好きにとって魅惑の言葉の1つ”センベロ”。

え?これでこの値段!?!?と驚きのコストパフォーマンス料理を味にした喜びの瞬間はもちろん、酒のための料理に徹底しているメニュー(一品の量が少なく色々食べられるのも魅力)、個性的な店員や客、ユニークな店の佇まいなど、オリジナリティあふれるその楽しさは、酒好きにとってしばし日常を忘れさせてくれる夢の国、と言っても過言ではない。

どんなに高級な(そんなに行ってないけど)店に足を運んだとしても、酒好きならば定期的に足を運びたくなる”驚き”と”個性”があふれるのがセンベロなのだ。

そんなセンベロの、新たな店を求めて降り立ったのは上野の「おとんば」。

もつ焼きとおでんの店で、もつ焼きは、なんとオール90円という安さ!値段を聞いた彼氏が「大丈夫なの?」と訝しむほど安い。

お店は上野駅から5分ほど。1階はカウンター席と奥にテーブル席がある。土曜日だったので入れるか不安だったけど、スムーズに入店できた。

席は結構ギュウギュウなんだけど、センベロって感じでワクワクするね。

1階のお客は男性ばかり。2人組かおひとりさま。

まずはビールを頼んで、お品書きに目を通す。豚や野菜の串焼きの他、小鉢、サラダ、刺しも看板商品らしく、レバーやタン、おまかせ3点盛りなど種類豊富だ。

串焼きは、れば、はつ、たん、ちれ、かしら、しろ、きくの7種のラインナップ。この日はめちゃくちゃホルモンを欲していたので品書きをみるなり全種類食べよう!と決心。

が、まずは豆もやしと銀杏揚げでビールを満喫。豆もやしはしゃきしゃき、銀杏揚げはポテトみたいにホクホクの食感だった。どっちもビールによく合う。

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続いて串焼きを。

おとんばには通常の串焼きの他に、日替わりで「本日の希少串」というメニューがあって、珍しい野菜や部位もある。この日はまだ20時前くらいだったんだけど、希少部位の串のいくつかが売り切れになったのを聞き、通常の串焼きはまだ大丈夫だったんだけど、なぜか焦って串焼き7種類全部一度に頼んでしまった。

塩かタレかは選べるみたいだけど、何もいわなければおすすめで焼いてくれるみたい。

やってきた焼きとんたちをみてびっくり!

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このボリュームで1本90円かい!そんでもって食べてみてもっとびっくり!どれも美味しい!レアで絶妙な焼き加減にノックアウトされた。

全部美味しいんだけど、特に心に残ったのがタンとしろかな。あ、でもレバーもかな。

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タンはジューシーで、旨みがじゅわっと口の中に広がった。しろは、結構焦げ目がついていてこれぞホルモン!的な味わいと香ばしさがたまらない。レバーはレアな焼き加減でクセになる。

その後は、サラダと赤おでん、おしんこをオーダー。

おでんは上野店の名物の赤おでん。

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蟹をベースにじっくりと出汁をとり、さらに数種類の赤味噌と唐辛子の特性スープのおでんだ。

見た目ももちろん、赤い。んだけど、赤いだけあって、食べてみると味噌のコクとピリ辛がたまらない。しかも蟹の出汁も思ったよりしっかりでていて、マイルドな仕上がりになっている。

汁もすべて飲み干してしまう美味しさだった。

今回は初来店だったので、通常の串焼きのみだったけど、次回は希少部位の串焼きも試してみたいな。

 

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営業時間:12:00~23:00 終日通し営業(料理L.O22:00 ドリンクLO22:30)
年中無休
TEL:050-5589-6613
住所:東京都台東区上野6-7-13
アクセス:JR上野駅・メトロ日比谷線上野駅・メトロ銀座線上野駅 いずれも徒歩3分

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江戸の風情炸裂の「駒形どぜう」で日本酒とどぜうを堪能

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少し前に「駒形どぜう」へ足を運んだ。

浅草・駒形にある1804年創業の老舗である。駒形は創業当時から浅草寺の参詣ルートにあり繁盛していたそう。そのころから200年、変わらぬ味と文化を体験をできる貴重な店だ。

今回は2度目の訪問。初めて訪れたときに、わ〜江戸の世界だ!と感激したのを覚えている。

なんてったって、1階は大広間にずらりと客が並ぶ入れ込みの座敷席。座布団の前にあるのはテーブルではなく10センチくらいの「かな板」。この上でどぜう鍋をつつくのだ。

そして、広間は中庭を見渡せるわ、大きな神棚を拝めるわで、もうとにかく江戸の風情がたっぷり。こんな空間で200年かわらぬ味のどぜうと日本酒がいただけるなんて!日本人なら一度は訪れてほしい店だ。

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入れ込み席は予約ができないので、直接店に向かったのだが、土曜日だったので、混んでて入れなかったらどうしようとドキドキしていた。

うれしいことに、地下と2階にもテーブル席がある広々としたつくりのためか、待つことなく大広間に案内してもらうことができた。わーい。座布団に座り、庭を眺め、意気揚々とメニューを開く。

冬季限定のなまず鍋なんかもあるんだけど、久しぶりの訪問だし、やっぱりどぜう鍋かな。でもその前にビールで乾杯だ。

そして鍋の前に田楽とさらしくじらをオーダー。

それにしても、この開放的かつ非日常的な空間で飲むビールの美味しさといったら…。瓶ビールをグラスでちびちび飲むのが楽しい。しばらくして、田楽がやってきた。お豆腐とこんにゃくがかわいいサイズでやってきた。

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豆腐とこんにゃくはそれぞれ、ふわっ、ぷりっ。甘めの白味噌は日本酒が飲みたくなる味だけど、まだビールは辞められないと心の中で続行を決心。 

次にやってきたのは、さらしくじら。くじらの刺身だ。

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駒形どぜうでは、どぜうの他に、くじら鍋をはじめとしたくじら料理もある。なんでも二代目がどぜうが1番小さな魚なら、一緒に1番大きな魚を売ってみたいと考え売り始めたそうだ。

このさらしくじら、とろっとやわらかく、臭みがなく、かつ濃厚なクジラ肉の味わいが口の中で溶けていく……、めちゃくちゃ美味しい!ええ、ええ、これはもうビールから日本酒にチェンジするしかないですね。

続いていよいよどぜう鍋の登場。 

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小ぶりの鍋にぎっしりどぜう君たちが。どぜうはあらかじめ煮てあるので、ここではあたためてぐつぐつしたところをいただくだけ。あ、ゴボウととねぎをたっぷりかけるのを忘れずに。

出来上がったどぜうはあつあつふわふわ。味はわりと淡泊だけど、ネギとごぼうのしゃきしゃきと、それに、山椒をふりかけて食べれば、江戸から続くのが納得の絶品鍋。もちろん日本酒も進む。どぜう鍋と日本酒、なんて合うんだろう……和食のゴールデンコンビの1つだよ。

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さて、どぜうを平らげたところで、柳川鍋と、おしんことどぜう骨せんべいとどぜう汁とごはんを(一応2人で半分こしたことを記しておきます)まで平らげてしまった。

柳川鍋の美味しさはいうまでもなく、香ばし過ぎる骨せんべいや、白みそと酒とどぜうの旨みが凝縮されたどぜう汁もたまらない味だった。

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江戸&和食ワールドをたっぷり堪能し満腹で店を後にした。

 

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www.dozeu.com
営業時間:11:00~21:00(L.O)
年中無休
TEL:03-3842-4001
住所:東京都台東区駒形1-7-12
アクセス:都営地下鉄浅草線 浅草駅 A1出口から 徒歩1〜2分

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ごはん粒にも惚れた。絶品うな重が2,500円で食べられる鶯谷「蒲焼割烹 根ぎし宮川」

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久しぶりに鰻を食べた。足を運んだのは鶯谷にある老舗「蒲焼割烹 根ぎし宮川」だ。

本当は蕎麦が食べたかったのだが、あいにく、目当ての店が日曜定休ということで、では鰻はどうだろうかと、調べてみたところ、コチラのお店を見てピンときたのだった。

店構えは、少々敷居が高く見えなくもないが、扉をあけると、テーブル席の和の内装でとても落ち着く雰囲気。店員さんの接客もとても気持ちがよくくつろげそう。お客は家族連れや夫婦が多かった。

さて、なにはともあれ、休日とくればお酒。ビールを飲みながら、何を頼もうか、悩む。やっぱり「きも焼き」ははずせないかな、と思っていたのだが、あいにくこの日は用意できないそうで……。代わりにうざくとおつまみ三点盛りを。

きも焼き食べたかったけど、うざくも美味!とてもあっさりした味付けで、鰻じだいの美味しさが際立つような仕上がりの一品だった。

おつまみ3種は、カズノコとローストビーフと、サーモンで卵を巻いたお料理。

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とっても上品な量なのですが、日本酒とともにちびちびといただくのにはちょうどいい。素材を生かした味付けで美味しいです。
お酒を堪能したところで、ついにうな重へ。こちらでは2,500円から5,000円くらいの、4種類のうな重があるのだが、鰻が違うわけではなく、量の違いだとか。2,500をお願いしたのだが、女性はこのくらいが適量かも。鰻もごはんも十分に楽しめる。

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鰻は身がしまっていて、ちゃんと味がして、美味しい。タレは控えめで、鰻の旨味がふわりと口の中に広がる。

また、感動したのが、ごはん。少し硬めの絶妙な炊き加減で、タレが絡められている。タレが必要以上に絡んでいるごはんは下手をするとちょっとふやけてるいるような印象で個人的にはあまり好きではないのだが、ここのは、まったくもってそんな心配はいらずものすごく美味しい。

ふやけていないなのは当たり前だが、逆に、米一粒一粒の存在感というのだろうか、しっかり感じられて、口の中で米粒が踊っているかのよう。いくらでも食べられるごはんだ。恐らくものすごくこだわって炊いているんだろうなと思った。

肝吸いやデザートもやさしく上品な味わいで大満足。

「蒲焼割烹 根ぎし宮川」は1941年(昭和16年)創業。「つきじ宮川本廛」暖簾分けとして根岸で創業したそう。その後、2001年から鶯谷駅より徒歩3分の現在の地で営業。2016年に建て替えしたそうだが、新しくなっても和の落ち着いたたたずまいで、ゆったりくつろげる雰囲気だ。そして、そんな中で、たったの2,500円で美味しいうな重が食べられるなんて、とてもコスパがいい。

こんな素敵はお店があるなんて、今回はゴッホ展に行くために上野に足を運んだのだが、また、鶯谷もブラブラ散策したいなぁと思った。

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根ぎし宮川
営業時間11:00~21:00
定休日:火曜日 (御予約の都合で変更する場合あり)
住所:東京都台東区根岸1-1-35
アクセス:JR鶯谷駅 南口より徒歩3分、JR上野駅 入谷口より徒歩5分、地下鉄日比谷線入谷駅より徒歩5分

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目黒「大宝」でとんかつを頬張る

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カロリーが気になるけど、調べたくないとんかつ。

女性にとっては禁断の食べ物といってもいい、とんかつ。

先週、職場の人とオフィス近くのそんなとんかつの話をしていたら、無性に食べたくなって、行ってしまいました。

まず目指したのは、職場の人がおいしかったというとんかつ屋「かつ壱」。ところが、お店に着くと今日はもう終わり、とのこと。カウンター席とテーブル席が2つくらい?のこじんまりとした店だった。すっかりとんかつモードになっていたので、がっかり感が半端なく、奮発して目黒でもっとも有名なとんかつ屋さん「とんき」へ行こうという話になった。

ところが「とんき」につくと、広い店内のカウンター席の後ろにずらっと行列ができているではないか!19時くらいだったら並んだかもしれないが、20時半をまわっていたのでて、ここでも断念。人気店を甘くみていたおのれを反省。いつかリベンジしたい。

仕方がないので、食べログで探しておいた第3候補のお店「大宝」へ行ってきた。

こちらも、「かつ壱」と同じく、カウンター席にテーブル席は2人がけが1つと、数人座れる席が1席のみのこじんまりとした店だった(「とんき」は広い)。全然飾り気なく、そこそこ古い感じの店内には、サラリーマンや40代のカップルとかオジサンとか、若い人もちらほら。ちょうど2人がけのテーブルが空いたので、そちらに案内された。他は満席である。

ビールとロースカツ定食をオーダー。

定食のサラダとお新香とお茶がビールと一緒にやってきたので、お新香とサラダをつまみながらビールを飲んでとんかつを待つ。お酒を飲むと何もできなくなるので、週末以外あんまりアルコールを摂取していないのだが、金曜だし、中瓶1本くらいなら、家帰る頃にはアルコールも抜けているかなーと思い、喉越しを堪能してホッと一息ついた。

10分ほどでやってきただろうか。

すごいね、とんかつ。久しぶりに目にするとなんともいえぬ”ごちそう感”。目の前がパーっと明るくなるようなうれしさがこみ上げてきた。

まずは真ん中の一切れを、塩でカブリ。サクサク軽やかな衣から、じゅわっとお肉の旨みがあふれでて、おいしいー。甘さにびっくりした。お肉はすごく柔らかい。もう1回塩でガブリ。次は塩とカラシで、一口。セーブして食べないと、あっと言う間になくなってしまいそうで、ビールを飲んで休憩。はぁー、久しぶりのとんかつのおいしさといったら。ビールと合うのもうれしいごちそうでもある。

その後は、ソースで食べたり、ソースとカラシで食べたり、ごはんと頬張ったり、また塩で食べたり。でもとにかくどんな食べ方をしても美味。

「大宝」さん、第3候補にしてすみません、と謝りたくなるおいしさだった。ビールと定食であわせて2,000円くらい。ちょっと奮発した夕食だけど、微塵の後悔もなし。とんかつ求めて歩き回った甲斐があったというものだ。「とんき」と「かつ壱」も気になるので、いつか足を運んでみたい。

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あべのハルカス美術館の「北斎ー富士を超えてー」で感涙

お酒のことばかり書いてるわたしだが、浮世絵など日本美術好きでちょくちょく足を運んでいる。

今日は北斎の展覧会に行った感想。

葛飾北斎の展覧会「北斎ー富士を超えてー」

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大阪、あべのハルカス美術館で開催中の「北斎ー富士を超えてー」に行ってきた。

19歳から絵師を志し90歳に没するまで、その間なんと約70年も画業に邁進し続けた葛飾北斎

その名は世界的にも知られており、もっとも有名なのは、さまざまな富士を描いた「富嶽三十六景」。浮世絵風景画のイメージが強い。しかし、風景画だけでなく、美人画春画花鳥画、神仏を描いた絵や、身近なあらゆるモノを描いた絵手本「北斎漫画」、そして、版画だけでなく肉筆画も多く残っている。以前に墨田区北斎美術館でそれらの数々見て「なんでも書ける天才じゃ!」と強く思ったことを覚えている。

そんな北斎の今回の展覧会は晩年30年の作品に焦点をあてたもので、肉筆画が多く展示されるのが特徴。また、信州の小布施へ赴いたときに残された貴重な作品や没する直前の作品およそ200点が展示されている。

10月15日(土)、11半頃に向かうとすでに入場券を買う行列ができていた。前売り券があったので、ここでは並ばずに済んだのだが、いざ中へ入ってみるとやはりかなり混んでいて、どの作品の前にも人だかり……。

たださすがに途中で入場制限がかかったようで、中盤頃から1つの作品を見るまでに数分かかってしまうような状態は解消されていた。とにかく大盛況で、人混み苦手なので鑑賞するのはツライけど浮世絵好きとしてはうれしい限りだった。まぁ、世界一有名な浮世絵師なわけで、当然と言っちゃ当然なのだが。これが東京だったらもっと混んでいたんだろうな。

展覧会は、数といい内容といい、とにかく見応えあり。そして、版画でも肉筆画でも、風景画だろうが美人画だろうが、とにかくその表現力には誰もが感心していた。版画にしたって、構図も色合いも芸術品として完成度が高いのはもちろん現代人がみてもセンスがあっておしゃれで。これ作ったときおじいさんでしょ!?センスよすぎなんですけど、みたいな。

■圧倒的なエネルギーを感じる晩年の肉筆画

どの作品も職人技と芸術家の才能をまざまざと感じられるものだったが、この展覧会のクライマックスはやはり終盤にある。

80歳を超えた北斎が信州小布施を訪れた際に(江戸から歩いて行ったそうな!)、祭り屋台の天井絵として描かれた対の作品「涛図」には、ただ波を表しているだけなのに、わたしの涙腺が反応。吸い込まれるような迫力があるのに、心に静寂を運んでくれるようなずっと観ていたくなる作品だった。これは驚くことに86歳の作品。ただし、晩年に近づくにつれて、最終章の展示テーマ「神の領域」の通りの肉筆画がわんさか……。

そのパワーに圧倒されて、久々に絵画を見て、涙が止まらなくなってしまった。

「狐狸図」は僧侶に化けた狐が描かれているのだが、風にふかれ佇む狐の姿にカラダこと釘付けに。どことなく哀愁がただよっている不思議な絵だった。

李白観瀑図」は中国の詩人とともに、巨大な滝を描いた絵。シンプルな構図にもかかわらず、この絵にもものすごいパワーを感じてならなかった。

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そしてこの図録の表紙にもなっている「雪中虎図」は微笑んでいるかたのような虎が雪の中を飛ぶように走っている絵。こちらは個人的に1番感動した1枚。なんだろう、まるで天国に向かってはしているかのように見える。うれしそうで、でも凛々しい表情の虎。たぶん、人目を気にせずに見ていたら、号泣していただろうと思う。

これらの絵をみて不思議に思うのは、何がいいのか?と聞かれても全然わらかないし涙の理由を説明することができないところ。それでも、心にぐっとせまる圧倒的なエネルギーを感じる。北斎は真の実力は肉筆画にあるといわれている所以を肌で知ることができた展覧会だった。

 

つまみは210円から!大阪・新世界近く「酒の穴」でセンベロ

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あべのハルカス美術館」で開催中の葛飾北斎の「北斎-富士を超えて」を見に、週末大阪へ足を運びました。

美術展についてはのちのち書くとして、先に食べたものメモです。

早朝に着き、あべのハルカス美術館で鑑賞後に立ち寄ったのは、通天閣。とある串揚げやさんに入ったのだが、口に合わず、早々退散し訪れたのは「酒の穴」。200円~300円前後のメニューが豊富のオジサンご用達の店だ。

メニューは八宝菜が有名らしい。ただし、酒を満喫したいので、八宝菜はシメにとっておこう。

飲み物は2件目ということもあり、彼氏は日本酒のぬる燗、わたしは黒ビールを。ちなみに小ビンのビールは300円、大は600円などドリンク類も全てお財布に優しい価格だった。

さて、まずオーダーしたのは、どて焼きと、ふき煮。

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ちびちび飲みながら、常連さんらしきオジサマ達をかんさつしながら、リラックス。

この店、雑誌にも掲載されており、酒場放浪記で知られる吉田類氏も訪れており、通天閣周辺ではそこそこ名前の通っているよう。とはいえ、肩肘はらず、ひとりたろうが、オンナだろうが、ふらっと立ち寄って酒とつまみを愉しめる安らぎの雰囲気が充満していてとても心地が良い店だ。

おまけに、つまみは210円からと、近所にあったらどんなに幸せだろうと夢を見ずにはいられない。

ビールのあとは、ひたすら焼酎の芋割ロック。最初に梅干し入れて、おかわり2回した。

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久々にヘパリーゼを飲んでおいたんだけど、彼氏に「おっヘパリーゼ飲んだだけあるじゃん、今日は気合い入っているね」といわれつつ、上機嫌でぐいぐい。

その後は、ほうれん草のお浸し、おでんの大根、牛すじ、梅焼きという梅の形をした蒲鉾を食べた。梅焼きはハンペンとパンを足して割ったようなおいしく不思議なタネだった。その後は肴にぴったりのふぐ皮ポン酢をオーダーし〆、の前に八宝菜をいただく。

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ちょっと甘くて、やさしい味がした。ちなみに営業時間は朝8時から!夜は21時まで。

おいしくてくつろぎの時間をどうもありがとう。

 

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酒の穴
〒537-0025 大阪府大阪市東成区中道1-1-1 岡室ビルB1
3,000円(平均)

毎年10月に開催された鎌倉のオクトーバーフェストの感想

鎌倉市役所前で行われたオクトーバーフェストに行ってきました。

毎年10月に行われているらしく、ちょうど通っている鎌倉彫の教室があるで、昨年に続き、今年も足を運んでみた。どうやら毎年10月の第1週に開催されている模様。出店するブリュワリーは「鎌倉ビール」をはじめとする神奈川のブリュワリーと東北や九州、中国地方など国内のブリュワリー。サントリーも出店している。フードは鎌倉の地元のお店が多かったかな。

一緒に行ったのはビールが苦手な友だちだったんだけど、ドライで苦味が際立つラガービールに比べ、香が豊かなエールビールはわりと飲めるらしく(お酒じたいは好きな子)、フードのビールを楽しみました。

まずは、サントリーのエールビールで乾杯。

続いて、黄金井酒造の「さがみビール」で「セゾン」という種類のビールをみつけて迷わず購入。

この「セゾン」というスタイルのビール、わたしは大好きなのだ。柑橘系のようなさわやかな味わいなんだけど、ほどよい苦味やコクがあってしっかりとした味わい。

友達にすすめたら、大手のエールビールより飲みやすい、おいしいーと言ってもらえてすごくうれしかったよ。

フードはだいたい500円くらいとお手頃なのがうれしい!鎌倉ハムのハム・ソーセージ盛り合わせや牛タンの串焼き、チリビーンズ、葉山牛すじ煮込みなどをビールとともに賞味。どれも量はそんなにないんだけど、500円という値段を考えるとコスパは良い。

大きなオクトーバーフェストでは、フード1500円とか当たり前らしい(その分量もおおいが)ので、それを考えるといろいろなものが味わえて楽しい。地ビールは1杯800円とそこそこのお値段だが、ただしハーフ400円でも飲めるので、これまたいろいろな種類を試せるのがありがたい。

ただ今回は給料日前で、ビール好きとしてはあっというまに使い込んでしまいそうなので、早めに退散しました。

でも来年も行きたい。次は思う存分飲めたらいいな。

 

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