江戸グルメと酒と旅の話

旅行ライターやってます。昼飲み、ご当地グルメ、江戸グルメ・老舗、神社仏閣、旅の記録などをつづっています。

品川発の屋形船で隅田川へ行ったレポート。夜景とお酒と揚げたての天ぷらを楽しむ

 

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猛暑である、今夏。

去年は花火やら海やらへ行ったのだけど、今年は暑すぎて夏らしいことを何もせずに、気が付けば8月も終盤になっていた。

そんな8月最後の週末、彼氏から屋形船に乗ろうやというナイスな誘いがあり、ここぞとばかりに、四苦八苦しながら浴衣を装着し家を出た。

今回は品川からお台場、そして隅田川までを往復する船に乗ることに。屋形船、初体験である。

品川発の屋形船はいくつか運行している模様だったが、今回乗るのは「船清(ふなせい)」という屋形船。料理付きでドリンクは飲み放題、2時間45分の船旅だ。価格は一人1万円(税別)。飲み放題付き、2時間45分というゆったりした時間からして、結構お得な気がするが、その満足度は果たして……。

土曜の15時過ぎに家を出て、品川に到着したのが16時頃、17時半集合のため、軽くビールを飲んでから、受付を済ませるために、船乗り場へ。

乗合い船のため、浴衣を着た訪日観光客や、家族連れ、カップル、などが集まっていた、浴衣を着ている人も多い。まだ出発までに時間があったのではやる気持ちを抑え、少々散歩。他の会社の屋形船を見たりしばしぶらつく。

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時間になり船乗り場に戻り、いよいよ船に乗る。

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船内は掘りごたつ式で、とてもきれいだ。

名前が書かれた札のある席を探し着席。席には、私の好きな浮世絵のうちあわがあった。歌麿。ちょっとうれしい。

料理は本格手的な和食。前菜が並んでいた。

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もちろん、窓からは外の景色を眺めることができる。

出発は18時なので、まだ明るい。

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出発前は、船清のおかみが登場し、ご挨拶。おかみ、スタッフ、料理についてなど説枚があり、船旅と一期一会の出会いに乾杯し船は品川を出発した。

品川の景色を眺めながら、前へ進む船。出発してまもなく、ぐわんぐわんと想像以上に揺れてちょっぴり驚いた。今日はいつもより少し揺れている、とスタッフの方のお話。

が、しかし、全然食欲あるくらいなので、慣れればなんてことはない。

揺れを楽しみながら、日本酒と刺身をいただく。

刺身は築地から仕入れているそうで、おいしい!他の前菜も量は少な目だがどれもきちんとした和食で、安い酒場の料理とは違う趣。

船は、レインボーブリッジを横目に、お台場、勝どきをけて進む。そして、あっという間に日が暮れ、美しい夜景に様変わり。満月が印象的な夜の船旅になっていた。

途中、隅田川にかかるいくつもの橋を潜り抜け進んでゆく。

勝どきや隅田川周辺など、何度も足を運んでいる場所も、川から眺めたことはなく、とても新鮮だった。

そうこうしているうちに、隅田川東京スカイツリーがよく見える地点に到着。

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ここで船は泊まり、デッキに上がることができる。と、東京スカイツリーの輝きと同じくらい、満月が美しくてびっくりした。ちょうど、東京スカイツリーの真横で光を放っているのが印象的だった。

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ここで記念撮影などをし、20分ほど、夜の東京下町の姿を満喫。

その後、船は品川へ戻る。

ちなみに、走行中は、上のデッキに出ることはできないのだが、船内を出て、先頭のデッキへの出入りは自由(喫煙所もある)。帰りは、そこに出てみると、やはり景色がよく見えるし、風を切って、爽快なことこの上なしだった。

そんな感じで、来たルートを戻る。レインボーブリッジの夜景も素晴らしく、久しぶりに写真を取りまくってしまう。

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しばらくして、船は品川へ到着。

ちなみに、気になる料理はというと……、刺身の後に、船清自慢の天ぷらが、これでもか!というほど出てきて、結構満腹になった。1種類揚がったごとに、配りに?来てくれるので揚げたて。味もなかなかのものだった。

その後は梅ごはんと、一口蕎麦とデザートが出て、なかなか豪華な内容。

もちろん、日本酒に梅サワーを飲み、お酒もたっぷり楽しんだ。

時間的にもゆっくりできるし、料理もおいしく、これで1万円はコストパフォーマンスは良いと思う。

ちなみに、船清のHPを見たら、2018年、旅行新聞社主催の、第一回 プロが選ぶ水上観光船30選というもので、日本全国のライン下りや遊覧船を含めた観光船の中で7位に選ばれたそうな。屋形船で10位までに入選したのは船清だけで、やはり評価が高い模様。結構おすすめかも。

ということで、浴衣を着て屋形船で涼をとった週末。やっとのことで夏らしい思い出をつくることができて満足満足。といいいつ、屋形船は1年中やっているのだけどね。冬は鍋が出たり、春はお花見ができたりと季節ごとに違う趣を楽しめるらしい。