江戸グルメと酒と旅の話

旅行ライターやってます。昼飲み、ご当地グルメ、江戸グルメ・老舗、神社仏閣、旅の記録などをつづっています。

ごはん中に「ちょっと太り過ぎかな」という、彼氏のセリフに動揺した話

彼氏とごはんを食べていたときのこと。

「あのー、ちょっと太り過ぎかな、うん」

彼が急に強い口調で言いだして、ドキッとした。え、いつも、お腹のお肉をつまんだり、ポンポンしたりして楽しんで(?)いるし、太っていることをネタにしてからかってくるのに、どうしたんだろう⁉⁉ なんて軽くパニックを起こしていたらなんのことはない、一緒に食べている鰻のことだった。

柔らかくて、ボリュームたっぷりで、ふわふわの鰻がのったお重。まずくはないのだが、なんとなく、鰻じたいの味はぼんやりしている印象だった。とはいえ、足を運んだのは有名店であり、鰻のキープは必須で、席も1時間半以上待ったほどの盛況ぶりのお店。わたしの舌が有名店のおいしさについていけていないのか?と心の片隅で感じながら、食べていところの、彼の発言だった。

好みの問題もあるのかもしれないけど、やわらかければいいってもんでもないし、なんか締まりがないよな。あんまり太らせてもやっぱだめなんだよ、とかそんなことをぼやいていた彼の前で、わたしは鰻と自分を勘違いしてしまったのがおかしくてニヤニヤしていた。

何をニヤニヤしているのか聞かれたので、理由を説明すると、笑いながら「動揺した?」と彼。「うん動揺した」と答えるとすかさず「だいたい"ちょっと"じゃないし」と笑っていた。

鰻のお肉に対しては納得がいかないようだったけど、わたしのお肉に対しては寛大な彼のおかげで、おいしいものを楽しく食べられるんだなぁと密かに思った出来事だった。

 

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