ほろ酔い老舗巡り。酒好き女子の飲み歩きブログ

日本のごはん・蕎麦屋・飲み屋・おいしいもののメモ。ときどきアートや旅の話

【横浜・阪東橋】おじさんたちの聖地「中華料理一番」で感じるフリーダム

f:id:mamiwa02:20170216165622j:plain

横浜・阪東橋の「中華一番本店」で昼飲みの幸せを噛みしめる

近所の店に行く気分じゃないときに足を運ぶのが、自宅の最寄駅から地下鉄で15分ほどとアクセスしやすい横浜の伊勢佐木町界隈。

和食、居酒屋、エスニック、イタリアン、老舗店などなどひととおりのジャンルの店がそろっており、そのほとんどが手頃な価格で食事できるので、食に関するだいたいの欲望はここで満たすことができるのだ。

なので「中華料理 一番 本店」の前は、ちょこちょこ通りがかったことがあり、気になっていた店。女子には似つかわしい、年季の入った中華料理店。おせじにもキレイとはいえず、ある種の女性には見向きもされないことだろう。そして、ある昼どきに、とくに食べたいものがなくうろうろしてたどり着き、満を持して入店することに。

店に入ると「ああ、人気店の活気だ」と思った。

広めの店内。店員さんの元気がよくて、お客さんはうるさすぎず、静かすぎず、そんなお客と店員の会話はとても自然。サービスではなく人と人との会話が聞こえてくる、みたいな店。

中華のメニューはひととおりそろっていて、酒飲みにはうれしいハーフサイズの料理もある。

でも、料理よりも先に客が気になった。

まず、ほぼ満席の1階フロアを見渡すと、飲酒率の高さにおどろく。12時前なのに、9割くらいの人が酒を飲んでいる印象。

そして、今日は日曜の昼だけど、きっと平日の昼も来ているんだろうな、と思わせる「白髪交じりの無造作ヘアに、グレーのジャンパーを着ているおっさん中のおっさん」みたいなおじさんだらけ!

そう、ここはまぎれもいおじさんたちの聖地だった。

メニューにあったっけ?と思う納豆をつまみにボトル焼酎を楽しむおじさん。「今日も青りんごサワーね!青りんごサワーひとつ!」と、青りんごサワーがお気に入りのおじさん。テレビが見たいのに、テレビが見える方向の席が空いていなくて、空いたと思って移動しようと席を立ったのに、後から入ってきた客に先をこされてさみしそうにしているおじさん。

おじさんたちのささやかだけどきっと大きな日常をしめている幸せが「中華料理一番本店」にはあるのだ。

そうだよな、自分がおじさんだったら常連になっちゃうよなぁと思いながら、瓶ビールを飲みながら、チンジャオロースやらきくらげの炒め物やらをつつく。(おじさんじゃなくても近所だったら常連になる可能性は高いのだが)

内装は、年期が入っていて、昭和の喫茶店と食堂の中間のようなインテリア。店員さんは中華圏出身とおぼしき女性が多く、親しみやすい。かつ彼女たちのおかげか、異国の地に来たような雰囲気があるのもいい。

料理は、めちゃくちゃおいしい、というわけではないが、チンジャオロースはピーマンがすごくたくさん入っていて気に入った。

でも、しゅうまいは、口に入れた瞬間、「水分ほしい」と思った。異様にぱさぱさしていて印象的。でも思いだして笑えたのでよし。

他、メニューを見て心にささったのが、焼酎の小ボトルが1,080円からあること。なんとコスパがいいことよ。この店がある限り、お酒好きなおじさんたちの幸せは保たれるであろう。

店を訪れたときは、ブログに残すつもりもなく、写真も撮らず、ただおじさんを観察しながら酒を飲んでいた。なのに、なぜか日に日に、絵にかいたような?理想の?おじさんの聖地を目の当たりにしたことを、文章として残さなくては!という使命感のようなものまで感じるように……。それぐらい印象に残った。

「きっと、朝起きて、昼前に来て、新聞とかテレビとか見ながら、飲んで食べてゆっくりして、んで、家帰って昼寝するんだろうね」

おじさんたちを見ての彼氏の言葉に激しく同意。

自分が働いている身分だということを忘れさせてくれる、フリーダムなおじさんの日常を感じることができる店だ。

⬇応援クリックしていただけるとうれしいです⬇︎


食べ歩きランキング

中華料理一番 本店

営業時間:朝7時〜深夜1時
定休日:なし
住所:神奈川県横浜市中区曙町3丁目43
アクセス:京浜急行黄金町駅下車徒歩6分、横浜市営地下鉄阪東橋駅下車徒歩5分

Google マップ

大正創業、浅草のおでん屋「丸太ごうし」の絶対食べたいオススメメニュー

浅草のおでん屋「丸太ごうし」

f:id:mamiwa02:20170130190931j:plain

寒い日が続いていて、好物のビールを受けつけない日もあるほど。

もっというと、外出を控えたいくらい寒いが、そんななか自宅から1時間かけて向かったのは浅草の「丸太ごうし」。大正15年創業のおでんの老舗だ。扉を開くと、おでんの香りがたまらない!懐かしいにおい。

土曜日ということもあり、念のため予約をしておいた。ご主人に奥の座敷の席へ案内される。

少し温まったところで、ビールをオーダーすると、すぐに前菜が出てきた。

丸太ごうしでは席だけの予約は不可。前菜、お刺身盛り合わせ、おでんのセット料理の予約が必要だ。

やってきた前菜が並ぶ皿を見て、テンションがあがる。

煮こごりがある……!出汁がさわやかに香り、口のなかでゼラチンがすっーととろけていく煮こごり。前回来店時には、その美味しさにすっかり虜になってしまったのだ。

その煮凝りと再会。ワクワクしながら、口に運ぶと、ふわりといい香りの後にやさしくとろける口当たりは、もちろんそのまま。たまらないわ。

のちのち、隣の客もその隣の客も煮凝りをオーダーしていて、やっぱり人気商品なのだなとうれしくなった。しかも単品だと250円という安さ。

煮こごり以外には、菜の花のお浸し、漬物、クルミの佃煮、いんげんの梅肉和えなど。酒の肴にぴったりの料理はどれも美味。

前菜をつつきながら、これはもう、日本酒。剣菱の熱燗をオーダーし飲んでいると、刺身の盛り合わせもやってきた。

そして、またテンションが上がる。タコがいる……!肉厚に切られた弾力があり、噛めば噛むほど旨みが出てくるタコ。煮こごりと同じように前回来店時には、その美味しさにすっかり虜になってしまったのだ。

さっそく、かぶりつく。肉厚なので口いっぱいに旨みとタコ汁が広がる。幸せ。しかも、素晴らしく日本酒と合うではないか。辛口で残り香が豊かな剣菱とのやみつきになるマリア―ジュだ。

刺身は、アジ、カツオ、いか、しめさば。どれもおいしい。しかも、ボリュームたっぷりで大満足。

熱燗をおかわりし、いよいよおでんがやってきた。

出汁のいい香りがふわり。まずはやっぱり大根から。厚さは数センチ以上の大きめの大根は、箸をいれると、一瞬ふわっとするくらい煮込まれている。はふはふしながら熱々をいただく。ほろほろとろける。優しい味わいで、これまたお酒がすすむすすむ。

他、じゃがいも、いか巻き、牛すじ、こんぶ、しらたき、などが入っていた。

どれも素材の味が十分に感じられて美味。ジャガイモは甘みがあっておどろいた。しらたきは細めで出汁がしっかり染みていた。

盛り合わせにはなかった、味が染みていてスモーキーさすら感じたまごと、しらたきや鶏肉がつまったふくろ、そして大根も再びオーダーして、〆。お腹いっぱい。

店内は、黒電に、明るすぎない照明、年季の入った家具。畳の座敷があり、昭和一色!お客は年齢層も高めで、落ち着く雰囲気。デートにもいいんじゃないかな。

煮こごり、タコ、大根、絶対食べてほしい!ぜひまた足を運びたい店だ。

⬇応援クリックしていただけるとうれしいです⬇︎


食べ歩きランキング

丸太ごうし

食べログ丸太ごうし

 

牛ハラミ焼きとわさびの絡み合いに悶絶。逗子の老舗居酒屋「つく志」

逗子駅すぐ。昔ながらの居酒屋「つく志」へ

最近、逗子にハマっている。

3週連続で、逗子海岸、葉山、一色海岸あたりをブラブラした。

隣の駅の鎌倉より人は少なく、もう少し田舎っぽい。海が近い。一色海岸が美しすぎる。個性的でセンスのよい飲食店が多い。のんびりと過ごしたい休日にぴったりなのだ。

逗子駅から徒歩2、3分の「つく志」に立ち寄ったのも、夏が終わる頃のしっとりした一色海岸の景色を満喫した週末だった。

f:id:mamiwa02:20161019004619j:image

見るからにほろ酔いのおじさんたちで賑わっていそうな佇まい。扉に近づいてみると、たくさんのお客さんの楽しそうな声が聞こえた。

「入ってみよう」

彼氏と意見が一致したので、迷わず扉を開ける。

カウンター席とテーブル席が並ぶ1階は満席らしく、2Fへ案内される。2Fは座敷だ。2日間遊んだ締めくくりの食事。畳はじんわりうれしかった。

2Fはおじさんたちの笑い声が絶えないけど、まぁ、これくらいのにぎやかさはご愛敬。

瓶ビールをオーダーして、メニューを眺める。

さんまの塩焼き、マグロ納豆、タコ刺し、アジフライ、しらすおろし、マグロぶつ。ダメだ。どれも魅力的……。でも、今日はどうしてもお米が食べたいのだ。ほどほどにしなくてはお米が入らなくなっていまう。どうしよう、本気で悩む。本当は全部食べたい。

まずは、彼がお新香とちぐち串(喉の奥のお肉だそうです)を、わたしはタコ刺をチョイス。

タコはきゅっと身がしまっていて、味が濃い。ぬか漬けはちょうどよい塩かげんで美味しい。ちぐちも、たぶんはじめて食べたがジューシーでびっくりした。

やっぱり、お酒を飲むのは和風の居酒屋が楽しいな。素朴なだけど美味しくて手頃なメニューが揃うこんなお店はどうかいつまでも残っていてほしいものだ。

お酒も進む中、今日忘れてはいけないのが、真っ白なごはん。そろそろオーダーしたくなってきたが、ここでまた何を頼むか迷う。ごはんのお供にふさわしいものを二人で真剣に相談。

さんまの塩焼きにもそそられたが、昨日さんま食べたじゃんと彼。煮つけであったが確かに食べたことを思い出した。

討論の末、選ばれたのは……アジフライだ。でもその前に、もう少しお酒を楽しもうとマグロブツ切を先にオーダー。

しばしビールと三崎で獲れたまぐろを満喫した。

f:id:mamiwa02:20161019004634j:image

そしていよいよ、アジフライとごはんが登場。家庭的な料理ではあるが、一人暮らしということもあり、なかなか家では食べる機会がない、アジフライ。

待ち切れず一口かじると、サクサクのフライに閉じ込められた味がじゅわっと広がる。

おいしい。

一口、サクッとかぶりつく度に、アジフライをじっくり噛みしめたい気持ちとごはんとのマリアージュを楽しみたい気持ちの間でゆれうごく。アジフライだけ味わったり、ごはんと頬張ったり、途中からごはんを参入させたり、残っているマグロぶつとごはんを食べたり、すっかり夢中になって食べた。

あー美味しかった。

でも、これで終わりではないのだ。隣の席のおじさまたちが食べていた牛ハラミが気になって気になって仕方がなかったわたしは、彼にその旨を告げていた。

そして、お腹に余裕があったら食べようと2人で誓いを交わしていたのだ。

今回、最後にその「牛ハラミ焼き」の美味しさに悶絶した。

肉汁じゅわっ!

心から頼んで良かったと思う。有名な焼き肉店よりおいしい、と彼。そして、お皿にあるからしをみてこう言った。

「わさびつけても美味しそうだよね」

そこで試しにマグロの残りのわさびをつけてみると、もうどう表現すればいいのかわからない、ちょっと投げやりになるくらい美味しいではないか。ほんのり甘味のあるタレと肉汁と、わさびが上手に混ざり合ってくれるのだ。

と、彼が、すかさず店員さんにわさびをもらう。

好きなだけわさびを付けて堪能した。

おじさんたちのテーブルを見て肉に目をつけたわたしに、なかなか目ざといね、と彼。褒められているような恥ずかしいような……。でも、美味しかったから何はともあれ大満足。ぜひまた足を運びたい店だ。

ちなみに、後日お店のホームページを見たところ、創業は昭和26年。昔ながらの味と新鮮な食材が楽しめる店なのだ。

⬇応援クリックしていただけるとうれしいです⬇︎


食べ歩きランキング

つく志

食べログつく志

 

創業以来のぬか床でつくられる「香の物」にしびれる。横浜・伊勢佐木町の釜飯や

f:id:mamiwa02:20160725013935j:image

週末に足を運んだのが、横浜・伊勢佐木町の釜飯屋「お可免(おかめ)」。 

途中、地元の人らしきおじいさんに道を尋ねると、「ああ、おかめね」といって、しゃきしゃきと道順を教えてくれた。このあたりでは有名らしい。

店の前に到着し、その佇まいを一目みるなり、納得。年季が入った佇まいは「ザ・老舗」。

いよいよドアを開けると、そこは……まるで『男はつらいよ』の寅さんがお酒飲んでそうな、昭和の日本の店だった。店内はテーブル席と座敷席が半々くらい。合計40席程度か、比較的広々している。

f:id:mamiwa02:20160725013949j:image

座敷に通され、低めのテーブルにを目の前に座り、ほっとひと息、ついたところで「わー!」と半オープンキッチン(?)スタイルに感動。

座敷席の壁一面の3分の2ほどの大きさで、厨房が見られるように開けている。

ちょっとしたライブ感、お店の人の顔がいつでも見られる安心感、日本映画の中の世界を覗いているようなわくわく感がある。

元祖釜飯お可免(おかめ)」は昭和2年(1927年)創業とのこと。創業者である先代は当時は珍しい女性の料理人。試行錯誤の末、釜飯料理を考案し以来89年その味は守られている。

ビールとお通しを味わいながら、迷った末、馬刺しとタコ刺しをオーダー。どちらもちゃーんと味がして、これは日本酒と合わせねばと、すっきり辛口のお酒を。

f:id:mamiwa02:20160725014009j:image彼氏が追加で、香の物を頼んだところ、これが大当たあたり!なんでも創業以来のぬかに継ぎ足してつくられているそうで、口に広がるその芳醇な香りを、嚙みしめるごとにドーパミン溢れまくり。おそらく、今まの人生の中でナンバーワンのぬか漬けだ。激しく日本人でよかったと思った瞬間だった。

そのあとは、穴子の釜飯で〆。ほんわかだしと穴子の旨味がたまらない。味噌汁付きだ。

お店はアットホームでくつろげる雰囲気。日本酒もたくさん揃っていたのでお酒好きにもおすすめだ。

⬇応援クリックしていただけるとうれしいです⬇︎


食べ歩きランキング

「おひとりさま」でもくつろげそうな老舗うなぎ店、上野「伊豆栄」

 

f:id:mamiwa02:20160723131215j:image

上野で入った「伊豆栄」は、江戸の中期創業の鰻割烹。不忍の池の目の前にある。現在の建物うぁ昭和59年に建て替えられたそうだ。入店すると案内されたのは、7F!そんなに大きいのか!

f:id:mamiwa02:20160723131231j:image

広々とした空間。窓際は不忍池が望める。天井は高く昭和っぽいシャンデリア。いや、全体的に昭和感が漂っているのだけど。

ウェイトレスさんは、女性は着物をお召しで、中にはいったい何年こちらでお勤めで……?と思うような年配とおぼしき方も。でも、そんな方々が、老舗らしい店の雰囲気を格上げしているようにも見える。

老舗によくある、ふっくらした上質なおしぼりで手を拭きながら、メニューを眺める。

鰻重の松、竹、梅の他、一品料理は、野菜煮、天ぷら、季節の野菜などなど……。そしてコース料理。「鰻割烹」というだけあって、豊富な品が揃う。お酒も、ビール、冷酒、焼酎のほかワイン、ウィスキーとひととおり揃っていた。

ビールと季節の野菜の盛り合わせをオーダー。盛合せは、フルーツトマトやエシャロット、とうもろこし、谷中生姜、里芋、きゅうりなどが美しく皿に並べられている。

恋人と昼から散々飲んでいた休日の疲れを癒すべく、美しい野菜と、ビールで(結局飲んでる!)ゆったりした時間を過ごす。

それにしても、鰻屋といえば、少しかしこまった雰囲気か、お重に集中して食べたらさっと帰なければいけない、そんなイメージだけど、ここはまるで読書でもできそうな雰囲気だ。

時刻は、20時頃。夕食どきともいえるこの時間にもかかわらず女性のひとり客がチラホラ。店が広いので、ひとり客でも4人がけテーブルでくつろげる。

いいな、うなぎおひとりさま。

私もいつかやりたい。

そんなことを考え、恋人そっちのけでうな重に夢中になっていた。

お酒を飲んだ1日の〆にもやさしく、さらっと食べられてしまう鰻だ。

香ばしく、ほんわりして、しつこくない。

あとで知ったのですが、伊豆栄の鰻はタレに砂糖を一切使用していないのだとか。

f:id:mamiwa02:20160723131304j:image

鰻はもちろん、老舗らしい優雅が空気と昭和っぽいお店の雰囲気が好きでした。いつかひとりで来られるかな。

⬇応援クリックしていただけるとうれしいです⬇︎


食べ歩きランキング