旅、お酒、ときどきアート。日本文化紹介ブログ

日本のお酒・グルメ、伝統文化などに焦点をあてた紀行文やお出かけ情報をつづります。よく行くスポットは鎌倉、逗子、東京の下町など。

東京のディープ酒場に欠かせない街。「立石」を初体験

立石で「ディープ酒場」初体験

 

 先週末「酒場好き」といいながら、初めて訪れたのが、立石。

 

ディープな酒場であふれる街と知りつつ、自宅からまぁまぁ遠いこともあり、足を運んだことはなかった。

 

というわけで、電車に揺られること、1時間20。下調べをして行きたかったもつ焼きの店「江戸っ子」へ到着だ。いくつか行きたいお店の候補はあったが、「立石の関所」という文字に惹かれ、まずはこちらに。

 

駅から数分と近いのだが、ここにつくまでにすでに「呑んべ横丁 アサヒビール」と古ぼけた看板とぐぐり、”どこからどう見ても昭和”な横丁を通ってやってきた。電車を降りると「即、異世界へやってきた!」と思える立石のすごさを知った。

 

これぞディープ酒場。もつ焼き「江戸っ子」へ

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18時半頃。店の前には10人くらいお客が並んでいた。ただ、回転は速いようで20分くらいで中に入れた。

 

まずはビールで乾杯。ここはアサヒ。待った甲斐があっておいしくてごくごく飲んだ。まずは、レバーと赤身の刺しを頼んだ。が、到着すると、完全に火が通っていて、想像違いっていてちょっとがっかり。でも、ボリュームがあって、ネギと生姜がたっぷり添えられていて、お酒のお供にぴったりだった。

 

続いて、焼きは、カシラとシロをタレで。どちらもボリュームがって、旨みをたっぷり噛みしめることができるのがうれしい。タレも甘くもしょっぱくなく絶妙な味でおいしかった!

 

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そして、モツ煮もボリュームたっぷり。お酒が進む味。ほかに、梅サワーが甘めだったので、谷中生姜をオーダー。タンの串が食べたかったんだけど、売り切れのとのことで、残念だった。

 

に、しても、もう、昭和すぎて言葉がでないわ、って感じの雰囲気、でこれはまた来てしまうかも。お客は、1人で来ているおじいちゃんや、おじさんや、男性をはじめ、女性1人やカップルや夫婦、グループも、たまに。女性2人とかはあまり見かけなかった気がする。わいわいわいわい、みんなすごく楽しそうにお酒を飲んでいるのが印象的だった。

 

店員さんも個性が強い!とくに、ママらしき方はやさしそう。緑のお洋服を着ており、額縁に飾られた肖像イラスト?のお洋服も緑で、緑がお好きと思われる。

 

ひとり、ちゃきちゃきの江戸っ子!みたいな、そこそこのお歳の女性がいて、ちょっと怖かったけど……。あることを質問したら、メニューに書いてあるでしょ!と怒られ、少しびびる、も、まあ、こんな店では珍しくない。

 

ごはんやお酒を楽しむのはもちろん、店内の雰囲気といい、いる人たちといい、ディープな世界にどっぷり浸らせてもらった。ちなみに、店員さんのTシャツには「立石の関所 江戸っ子」の文字が印象深い。

 

江戸っ子

食べログ江戸っ子

 

おでんの「丸忠」へ

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続いては、おでんの「丸忠」というお店へ。思っていたより店内は小さく、10数人で満席。一度足を運ぶと満席だったので、辺りをぶらぶら、しかし、コレ!という店が見つからず、戻ってみると、なんとか入れるタイミングだった。ちなみに、商店街の中にあるのだが、中に映画のセットのような趣の通りもあって、そのフォトジェニックさにびっくり。

 

お店のウリはもちろんおでん。この日はトマトと紅ショウガ天と、大根をいただく。本当はじゃがいもがめちゃくちゃ食べたかったんだけど、あえなく売り切れ、はたまた、残念。スープの味は、わりとしっかりしているがしつこくなくて、おいしかった。最近増えているけど、トマトのおでんはやっぱり好きだな。

 

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お酒は、日本酒をチョイス。飲み物のメニューやおでん以外の料理も充実しているのもうれしい店。ちょっと銘柄は忘れてしまったが、おでんとたっぷり楽しんだ。そうそう、チロリで飲ませてくれて、これは初めてかも、と地味にうれしかった。

 

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お刺身も食べて、なんだかんだでお腹が膨れてしまったので、今日はこれで切り上げることに。おでんはもっとたらふく食べたいので、ぜひ再訪したい店。

 

今回は、たびたび食べる前に写真とるのを忘れるし、商店街とか横丁の様子とか、写真に収めればよいものをなぜか体がうまく反応せず。街の雰囲気に圧倒されてしまったような気がした。今度はカメラをもっていきたいな。立石、また、ゆっくり飲みに来たい!

 

・丸忠かまぼこ店 (【旧店名】おでん二毛作

東京都葛飾区立石1-19-2

https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132403/13022522/

 

 

 

 

四谷三丁目「鈴新」。老舗トンカツ屋で酒を飲む

老舗トンカツ屋で酒を飲む

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女子とカツ丼

 

週末にあるお店にカツ丼を食べに行きたいという彼氏からのメールに、わたしは、悩んでいた。

 

カツ丼……。

 

ぜんぜん惹かれない。

 

わたしは思う。たぶん世の中の9割の女性はカツ丼という食べものに興味はない、と。

 

同僚でも友達でも、カツ丼食べに行こうとか、カツ丼を食べたい、などのセリフをまわりの女性から聞いたことないし、メニューに「カツ丼」の文字があったとしても、それをチョイスしている女子をわたしはみたことがない。「カツ丼」の単語を女子からほぼ聞いたことはなく、女子にとって「カツ丼」という食べ物への興味は著しく低いのだ。

 

だいたい、女性にとって、丼もの、ってだけで、ごはんが多い、かき込んで食べなきゃいけないイメージで落ち着かないし、ちょっとずついろいろ食べたい欲が満たされない、などの理由で、忙しい昼食などならまだしも、夕食としては若干マイナス。

 

そして、トンカツでさえ、そのカロリーやボリュームに食べる機会は限られるもの。それが、カツが丼ごはんの上にのって、さらに卵やら甘い出汁やらが加わるなんて……、考えただけで卒倒しそう、というのが正直なところ。

 

つまり、ボリュームがありすぎて食べきれない、こってり味が濃くて重い、ほぼ1日分のカロリーを丼ぶり一杯で摂取することになることに対しての不安感、ゆっくり食事できなさそう、などの理由により、カツ丼は多くの女子の脳みそにその存在をほとんど認知されていないのだ(と思う)。

 

唯一わたしがカツ丼を食べるときといえば、母の手作りのカツ丼と、スーパーで売っているミニサイズのカツ丼のみで、家でゆっくりと、食べたい量だけ食べることができるという安心感のもとでしか、わたしはカツ丼を食べたことがない。

 

しかも、土曜の夜はゆっくりお酒を飲みたいことあり、どんぶりものだなんて……としぶっていた。が、店にはお酒やつまみもあるし、トンカツもあるよ、ということだったので、渋々了解し、足を運ぶことになったのが、四谷三丁目にある「鈴新」。創業1958年のトンカツ屋だ。彼がテレビで見て行きたいと興味をもったとのことだったが、メディアにはよくとり上げられている店のようだ。

 

トンカツ屋で酒を飲む

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店に着くと、外観は、こぎれいな居酒屋のような趣で、ちゃっと食べてちゃっと出なきゃ、みたいな丼ぶり屋さんのイメージはなく、一安心。ビルの上には、店主のお顔とおぼしき看板が個性を放っており、店への好奇心を駆り立てられた。

 

店内は、コの字型のカウンター席のみでちょっとした小料理屋のようだ。木のぬくもりがあるあたたかみのある雰囲気。

 

カウンターからは厨房が見渡せて、向かって左では男性が鍋を握っており、香ばしいいい匂いが立ち込めている。正面にはきれいに重ねられた食器類が並んでいる。店では、看板のお顔だと一目でわかる大将と、その奥さんが接客してくれる。調理をしているのは若い男性だった。息子さんなのかしら。

 

お客は親子3人組。ひと席あけて彼らの横に腰をかけた。あれれ、落ち着くぞ……。お酒も、ビール、日本酒、焼酎がそろっていて、肴も種類は多くないけど、ママカリの酢漬け、とか、トマトのフライとか、真いかの丸干しなど魅力的。

 

さっそく瓶ビールで乾杯。わたしは平日はほとんど飲まないので、この土曜日の乾杯のビールのおいしいことおいしいこと。ふー。幸せ。ほっとする。お通しは厚揚げの煮物。やさしい味わいで、カツ丼もおいしそうだと思った。着々とこの店が好きになっていく。

 

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土曜ということもあり、お客はひっきりなしにやってくるものの、満席にまではならず。ゆっくりお酒を飲める雰囲気。ビールをもう1本、そしてママカリの酢漬けをオーダー。うん、ママカリ、シンプルな味わいだけど、身がきゅっと詰まっていておいしい。

 

そして、この後、ビールから熱燗へチェンジ。厨房からチロリで燗をする様子が見えて、ちょっとうれしかった。お酒が楽しめるトンカツ屋さん、いいな。そして、同時にお願いした真いかの丸干しにしびれた。旨みが凝縮されていてワタもおいしく、酒飲みに嫌いな人はいないでしょう、という味わいだ。熱燗(久保田百寿)とおいしくいただけたのは言うまでもない。

 

ヒレカツを堪能

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 このあと焼酎を飲みながら、何を食べようか、迷った。が、彼氏は迷わず、カツ丼ということでわたしは、ヒレカツをいただくことに。え?ここに来てカツ丼じゃないの?と思われそうだけど、まだお酒が飲みたかったのだ、あと、カツ丼は彼氏に一口もらおう、という魂胆で、ヒレカツ定食に決意を固める。

 

ちなみに、「鈴新」ではごはんの量を、普通、ちょっと少な目、半分、かなり少な目、ほんのちょっと、と選べるようになっていてこれもポイント高かった。お酒を楽しんだことだし、この日は半分でお願いした。

 

店内は、入れ替わり立ち代わりお客がやってくる。夫婦や、男性の一人客、女性の一人客も。落ち着いた雰囲気で一人でも入りやすい店だ。お酒を飲んでる人はあまりいなかったけど、平日は会社帰りの人たちが仕事後の一杯を楽しんでいるのではないだろうか。

 

ヒレカツ定食は文句なしのおいしさだった。やわらかい歯ざわり、じゅわっと広がる肉汁、お肉に弾力もあって、楽しく食べられる。衣は全然しつこくない。つけあわせの漬物ももおいしいし、豚汁は、すごくあっさりしていてびっくりしたが、これもおいしい。

 

ちなみに、「鈴新」にはカツ丼三兄弟と名づけられた3つのカツ丼がある。通常のカツ丼「煮カツ丼」、ごはんにカツをのせ、卵でとじた玉ねぎを後載せする「かけかつ丼」、ごはん、きゃべつの上にソースカツ、そして大根おろしを載せた「そうすかつ重」だ。

 

優しい味の「かけかつ丼」を見て かつ丼への興味がわいてきた

 

彼が頼んだ「かけかつ丼」がやってきた。カツ丼はどんぶりからカツがはみ出ていて、気分が高まること必至。蓋をあけるとほやほやのカツと卵が。

 

う、おいしそう、次来たらこれ食べる、と心の中でつぶやき、彼に一口もらった。

 

ひと口食べると、あっさりやさしい味のカツ丼におどろく……。お肉はさっくり感が残っており、とんかつ自体を堪能することもできる。ボリュームはそこそこあるが、厚すぎず薄すぎず。卵とじやごはんとのハーモニーを安心して楽しめる厚さ。ああ、また来たい。またここでお酒を楽しみたい。そして、お酒と一緒に今まで興味のなかった、カツ丼を心ゆくまで堪能してみたい。ついでに言うと、三兄弟を制覇してみたい。

 

鈴新

https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13027073/

 

ごはん中に「ちょっと太り過ぎかな」という、彼氏のセリフに動揺した話

彼氏とごはんを食べていたときのこと。

 

「あのー、ちょっと太り過ぎかな、うん」

 

彼が急に強い口調で言いだして、ドキッとした。え、いつも、お腹のお肉をつまんだり、ポンポンしたりして楽しんで(?)いるし、太っていることをネタにしてからかってくるのに、どうしたんだろう⁉⁉ なんて軽くパニックを起こしていたらなんのことはない、一緒に食べている鰻のことだった。

 

柔らかくて、ボリュームたっぷりで、ふわふわの鰻がのったお重。まずくはないのだが、なんとなく、鰻じたいの味はぼんやりしている印象だった。とはいえ、足を運んだのは有名店であり、鰻のキープは必須で、席も1時間半以上待ったほどの盛況ぶりのお店。わたしの舌が有名店のおいしさについていけていないのか?と心の片隅で感じながら、食べていところの、彼の発言だった。

 

好みの問題もあるのかもしれないけど、やわらかければいいってもんでもないし、なんか締まりがないよな。あんまり太らせてもやっぱだめなんだよ、とかそんなことをぼやいていた彼の前で、わたしは鰻と自分を勘違いしてしまったのがおかしくてニヤニヤしていた。

 

何をニヤニヤしているのか聞かれたので、理由を説明すると、笑いながら「動揺した?」と彼。「うん動揺した」と答えるとすかさず「だいたい"ちょっと"じゃないし」と笑っていた。

 

鰻のお肉に対しては納得がいかないようだったけど、わたしのお肉に対しては寛大な彼のおかげで、おいしいものを楽しく食べられるんだなぁと密かに思った出来事だった。

人混み苦手だけど花火が見たい人におすすめの穴場スポット ~横浜~

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先週末、打ち上げ花火を見た。

 

「久しぶりに花火大会に行った!」と思っていたが、久しぶりというより、もしかして、わたしは生まれてはじめて花火大会に足を運んだのかもしれない。というのも、最後に打ち上げ花火を見に行ったのはいつだったか、まったく思い出せない。

 

ドライブをしていたときに、たまたま遠くで打ち上げられている花火を見た、とか、職場の周辺で花火大会が開催されていて帰りに見た、とかそういう記憶はあるのだが、花火大会に行った記憶がぜんぜんない。

 

子どもの頃、近所の遊園地の花火を自宅のベランダから見ていた記憶だけだ。

 

それでも、とにかくわたしは人混みがキライなので、花火大会に行きたいだなんて願望は沸き起こることはなく、毎年夏を過ごしていた。 

 

花火には興味はなかったが、この夏どうしてもやりたいことが、自分で浴衣を着ることだった。去年、彼氏からプレゼントをしてもらって、お店で着付けをしてもらいそのまま1日着ていたものの自分で着る機会はなく(というか着付けできなかったので)、今年は練習して自分で着るぞ!と思っていたのだ。

 

1度練習し、なんとか着れたので、あと1、2回練習したらもう少し美しく着られるかなと、浴衣デートを計画。そこで、浴衣を着てどこに行くか?悩んだ末に足を運んだのが、海が見える横浜のテーマパーク「八景島シーパラダイス」だった。花火大会じゃないじゃないか!と言われそうなんだけど、ここでは「花火シンフォニア」と題したイベントを開催しており、足を運んでみたら、想像以上に快適で花火も美しく、ここって穴場なんじゃ……、と思ったしだいだ。

 

なにがいいって、とにかく、ぜんぜん混んでない。観に行った日は、天気がイマイチだったせいもあるけど、それにしたって、行きも帰りも最寄り駅はスカスカ。人混みストレスはほぼないに等しかった。

 

そして、内容も申し分なかった。有名な花火大会に足を運んだことはなく、偉そうなことはいえないし、久しぶりに打ち上げ花火を見たせいもあるかもしれないけど、一発目から「えっ!花火ってこんなに綺麗だったっけ?こんなに感動するものだったっけ!?」と、その美しさにすっかり心を奪われた。

 

ヒュー、パンッ……という音と同時に、海の上に打ちあがる輝きの大きいこと大きいこと。打ちあがった花火が、キラキラと散る様子にも目が釘付けだった。

 

ホワイトベリーの「花火」などがBGMに流れたりして、ベタすぎるんだけど、ロマンティックな景色にはベタな音楽はしっくりくるもんだな。ちゃんと花火演出するのに一役かっていて、あまりの美しさに、うるうるしちゃったもんな。時間は15分間。ただ、実際には20分弱やっていたような。

 

予約したのは、シーパラダイスのワンデーパスとバーベキュー付きの観覧席だったので、昼はぶらぶら水族館やアトラクションを楽しみ、花火はビール片手に観覧。HPを見ると、純粋に花火だけ楽しめる観覧席もあるし、ほかにも、展望台からの観覧席なども。観覧席は予約が必要だけど、シーパラじたいは、入場料無料なので、場所にこだわらなければ無料で観覧もできる。2017年は、7/15・16・22・29、8/5、11~19の毎週土曜に開催中。

 

お盆とかはもう少し混むのかなー。

 

人混みはヤダけど花火が見たいという人にはおすすめ。

 

www.seaparadise.co.jp

 

 

 

「立会川 吉田屋」で悠々と泳ぐ鯉を眺め、昼から蕎麦前

創業160年の老舗「立会川 吉田屋」へ

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先週末、昼酒を楽しみに老舗の蕎麦「立会川 吉田屋」へ足を運んだ。

 

実はもう1件、北品川にある「しながわ翁」も気になっていたのだけど、日曜日はあいにくの定休日だったため、このたびは、京急立会川駅へ。

 

駅前にあるものといえば、こじんまりとした商店街だけ。数分歩き、住宅街の真っ只中に、吉田屋はあった。

 

ひっそりと佇んでいるものの、店は旧東海道沿いにあり、かつて旅人たちが往来していたのだなぁ、と思う。ちなみに、立会川にはかつて土佐藩の屋敷があったとのことで、駅から2、3分の場所には坂本龍馬像が建っている。小さな駅だが、意外に歴史の面影が残っている場所なのだ。

 

創業160年以上の歴史をもつ吉田屋もそのひとつだけど、ここでは現在も人々が足を運び、おいしい蕎麦を楽しんでいる。もちろん"蕎麦前"を楽しめる店であることもリサーチ済み。それでも、はじめてのお店は、ちょっぴり緊張感があるもの。

 

期待とドキドキを胸に秘め、扉をあけると、純和風で清潔感があり落ち着いた雰囲気。ゆっくり料理を楽しめそうだ。

 

1階はテーブル席と、畳の部屋がある。また、奥には離れの個室もあり、鯉が泳ぐ姿と小さな庭園も望みながら食事が楽しめるようだ。

 

テーブル席へ案内され、まずはビールで乾杯!

 

焼き鳥、いたわさ、卵焼き、天ぷら。蕎麦屋でお馴染みの一品料理も多くそろっている。まず選んだのは蕎麦味噌と「季節の料理」からハモのたたき。蕎麦味噌は、今まであまり食べたことがない味わい。ピリ辛味なのだ。甘さとしょっぱさのバランスがちょうどよく、そこに七味の辛味がアクセントになっていて、蕎麦味噌といえばもはや日本酒が必要不可欠になっているが、ビールにもすごく合うのが新鮮!

 

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ハモのたたきは、上品な味わいで、熱燗とともに。ふわふわとした食感も日本酒の口当たりにぴったりだ。

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続いて頼んだ焼のりは、口にするたびにパリっといい音がして、磯の香が心地よい。専用の木箱に入っているのだが、なんと下に炭があつらえてあり、ほんのりあたたかく、よりパリっとした食感で楽しむことができるのだ。そして見た目も味わい深くてすてき。

 

料理をともに、熱燗を2人で2合いただいた後は、冷酒に切り替えた。季節のおすすめの日本酒3つの中から、ひとつづつ選んだ。

 

その後は、季節の天ぷら盛り合わせもお願いし、夏野菜とはもの天ぷらを楽しんだ。みょうが、なす、ピーマンなど、どれもおいしかったけど、とうもろこしと枝豆のかき揚げは、生まれて初めてたべた種類の天ぷら。さわやかなとうもろこしの香りと甘みとほくほくの枝豆のコンビは絶品だった。少し甘めの天つゆともとてもよく合っていた。

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〆のお蕎麦は、伝統の十割蕎麦。せいろをいただくと、コシがある太めの麺で、かめばかむほど蕎麦の香りがひろがる。噛むのが楽しい蕎麦だと思った。十割そばにありがちなポロポロくずれてしまうということもなかった。

 

ただし、彼氏が頼んでいたかけ蕎麦は、コシはあまり感じられず。蕎麦本来のよさを感じるには冷たい蕎麦をチョイスするほうがいいかもしれない。

 

ちなみ、テーブル席に座ったわたしたちであったが、実は途中から、和室で、悠々と泳ぐ鯉をながめながら、お酒と料理を堪能していた。

 

池が見られる個室はどのように利用するのか店員さんに伺ったところ「静かなところで食事されたいですか?」と。店内は十分落ち着いた雰囲気だったが、せっかくなので、鯉とか池とか見られたらいいなと話をしたところ、個室は予約が必要だが、ちょうどお客さんが帰ったばかりの、和室の窓際の席を、すぐに片付けるのでどうぞうつってくださいとお気遣いいただいたのだ。

 

やさしいー!ありがとう!

 

ということでお言葉に甘えて移動。特等席で優雅なひとときを過ごすことができた。

 

会席料理を提供する老舗ということで、少々値は張るものの、料理もおいしく、雰囲気もよく、ホスピタリティのある接客を考えれば、決して高いは思わず、純粋に来てよかったなぁと思った。

 

気持ちよく、昼から蕎麦前を満喫し、店を後にした。

 

そば会席 立会川 吉田家

食べログそば会席 立会川 吉田家

 

 

 

 

箱根一泊二日旅① 〜「関所」見学で江戸時代に思いを馳せる〜

箱根旅1日目。蕎麦屋「はつ花」→箱根関所→芦ノ湖

 

約半年ぶりの箱根旅

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1年半ほど前に、何年かぶりに箱根湯本駅に降りたったときのこと。それまではいつも車で連れてきてもらっていたので、ひとり電車で来たことがまずとても新鮮だった。それから、山が駅の間近にあることにとても驚き、自然のあたたかさと雄大さを感じて、「箱根って、こんなにすてきだったっけ?」と、ちょっとじーんとしてしまった。

 

その後、3か月ごとに足を運ぶ機会があって、気がつけば、数か月箱根に行かないと山に囲まれた清々しい空気が恋しくて「ああ、箱根に行きたい」と溜息がてらつぶやくようになってしまった。

 

恋しさが募り、このたび数か月ぶりに足を運んだ箱根。山が見たい!蕎麦が食べたい!湖畔でたそがれたい!関所にに行きたい!温泉に浸かりたい!そんな願望を胸に秘め、いざ一泊二日、箱根の旅へ。

 

「はつ花」で蕎麦屋

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JRと朱色のボディがチャーミングな箱根登山鉄道を乗り継ぎ、半年ぶりの箱根湯本駅へ到着。最初に向かったのは、箱根の老舗蕎麦屋「はつ花」。

 

こちらは水を使わず、そば粉、卵、自然薯、少しの小麦粉で作られている手打ち蕎麦が特徴の蕎麦屋だ。『箱根人の箱根案内』という箱根出身の山口由美さん筆の書籍で知り、これはぜひ行きたいと箱根湯本につくなり、まずは腹ごしらえに向かった。

 

が、最初に断っておこう。まずまずの蕎麦好きであり、まずまず老舗蕎麦屋に足を運んでいるわたしと彼氏の口には、蕎麦自体は、あまり合わなかった。

 

店舗は箱根湯本から徒歩数分。これぞ老舗、という古めかしい外観の建物が早川沿いに佇んでいる。日本のガイドブックにも載っているし、訪日観光客もいたので海外ガイドでも紹介されているのだろう。じりじりと暑さに耐えながら待つこと約20分ほどで、入店することができた。

 

案内されたのは木のぬくもりを感じる店内1階の窓際にあるカウンター席だ。外の緑と早川を望むことができ、なんとも涼しげな景色を眺めながらビールで喉を潤す。これぞ、旅の醍醐味!とテンションは上がり、これだけでもとりあえず足を運んだ甲斐がはあったと思える。

 

酒の肴は、まずは蕎麦味噌とむかごをオーダー。ビールを開けたら、日本酒を熱燗で、いたわさも食す。熱燗と蕎麦味噌は間違いないわね、やっぱり、とほっとくつろいだところで、お蕎麦で〆。店舗おすすめのとろろそばをささっと平らげました。

 

ただ、お蕎麦じたいは、汁も蕎麦もあっさりしすぎていて、もう少し″蕎麦感”がほしいというのが正直なところ。麺もコシとは無縁、なんとなくふわふわしている感じ。

 

普段、蕎麦屋でカレー南蛮なんて食べないのだけど、隣の席で、台湾人か中国人がはふはふしながらカレー南蛮をすすっているのを見て、この麺ならカレー南蛮のほうがおいしいかも……とかなり気になってしまった。

 

ロケーションはよいので、蕎麦にこだわりなどない人にはよいかもしれない。

 

「関所」で江戸時代へタイムスリップ気分

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次の目的地は「箱根関所」。行ったことがなく、気になっている場所だった。

 

箱根湯本から箱根登山バス元箱根港へと向かう。はつ花で飲んだ日本酒のおかげで、気持ちよくうとうと。30分ほど揺られ到着。もう少しで目的の停留所を乗り過ごすところであった。

 

関所へは「箱根関所」という停留所があるが、まずは荷物を置きに今夜宿泊する「箱根ホテル」へ向かってからの出発だ。といっても、ホテルから関所までは徒歩数分の近さ!ホテルを出てお散歩気分でぷらぷら歩くとすぐに入り口が見えた。すぐそばでは雄大は芦ノ湖が広がっている。

 

箱根関所は、江戸時代の始めから、江戸から出ようとする大名の妻「出女」や、江戸に武器を持ち込まれる「入り鉄砲」など主に、人の往来を取り締まってきた場所。

 

ただし、明治になり1869年に廃止。その後解体される。現在見学できるのは2007年に復元された意外と新しい建物だ。140年以上の時を経て、平成になった頃になぜ復元されたのか?と疑問に思っていたが、1983年に関所解体修理の詳細な報告書が発見され、建物や構造物の全貌が明らかになったとのこと。

 

その後に、資料の分析や、発掘調査を行い、2007年に完成したというわけ。古民家などと比べても見劣りせず、かなり忠実に再現されているようで、ちょっとしたタイムスリップ気分を味わえる。

 

旅人の通行を取り締まる大番所・上番休息所(関所のメインの建物)にはグレーの人形たちが当時の人々にかわって鎮座している。史実と異なった展示をさけるためにシルエット展示をしているそうだが、それでも想像以上に広々した畳の空間に彼らがいることで、江戸時代と、関所の存在をよりリアルに感じることができた。

 

芦ノ湖や街道沿いを見張っていたという高台の「遠見番所」は、芦ノ湖を一望できる絶景スポット。また、甘酒やお団子を味わえる休息所では、芦ノ湖を眺めながら一服できるのがうれしい。

 

芦ノ湖や雄大な山々の景色は江戸の頃から変わらないんだろうなぁ、と思いながら、わたしは休憩所にておばあちゃんのように梅昆布茶をすすっていました。

 

箱根のハイキングコース「箱根旧街道

 

ただ、ここに来てちょっと心残りだったことが、箱根旧街道を散策できなかったこと。箱根旧街道とは、江戸から京都を結ぶ大動脈東海道の中の、小田原宿から三島宿の32kmのこと。その旧箱根街道の、箱根湯本、畑宿、甘酒茶屋元箱根港、関所のある元箱根までの道が、箱根のハイキングコースになっているのだ。石畳や並木道もあり、自然を満喫したい旅人にぴったり。

 

今回はハイキングは予定に入れていなかったが、甘酒茶屋元箱根港あたりをぶらぶらできたらいいな、と思っていたのだが、ここ数日夏バテ気味で体調に不安を感じており、この日も気温が高く、このたびは関所見学のみに。

 

ちなみに、バス停名にもなっている「甘酒茶屋」は、なんと400年以上続くお茶屋さん!道中に当時の茶屋が残っているなんて、江戸時代の旅人になった気分を味わえる絶好の箱根の楽しみ方じゃないか。

 

ただし、箱根湯本から歩くと4時間半もの道のり!しかも、箱根旧街道は勾配が多い難所として知られていたそうで、なかなかハードなコースになるだろう。でも、一度チャレンジして弥次さん喜多さん気分を味わってみたいなー!次回訪れたときのお楽しみとしてとっておくことにしよう。

 

■今回の箱根旅の記事

kamakura-enoshima.hatenablog.jp

kamakura-enoshima.hatenablog.jp

kamakura-enoshima.hatenablog.jp

 

箱根一泊二日旅③ 〜穴場温泉スポットでくつろぎ、箱根の自然を大満喫〜

遊覧船→箱根ロープウェイ→宮の下温泉「てのゆ」

何年かぶりの遊覧船

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さて、腹ごしらえをした後は、大涌谷へ!元箱根港からは、「箱根海賊船」で桃源台へ向かい、ロープウェイで大涌谷へ向かう。それにしても……、海賊船に乗るなんて……中学校の林間学校以来。

 

そんなに期待していなかったとはいえ、船ってやっぱり、特別な乗り物なのか、すごく気持ちがよいし大勢の人がいる観光用の船なのに、ちょっぴりラグジュアリーな気分になれるし、陸地では体験できない芦ノ湖と周辺の大自然を大いに楽しむことができた。

 

自然のカッコよさを堪能できる「大涌谷」へ

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大涌谷についてまず思う。かっこいいなー!ごつごついした岩山に、周辺は山か空か、という潔い景色。灰色の岩場からもくもくとのぼる煙の景色は、日常ではまず見られいし、本当にクールだ!

 

散策できるのをとっても楽しみにしていたのだが、訪れた日は、以前の火山活動の影響か、ほとんどが通行止め。ロープウェイ周辺からの景色と、名物の黒い湯で卵をを味わうにとどまり、ちょっと残念だった。それでも、迫力ある岩々とそこから湧き上がる煙を眺め、自然から雄大なパワーをもらえた。次回訪れた際は、ゴツゴツした岩々をぜいぜいしいながらもぜひ上りたいものだ。

 

箱根の山に囲まれて気持ちいい!宮の下の温泉「てのゆ」の露天風呂

 

箱根といえば、温泉。せっかく温泉地に足を運んだからには、源泉掛け流しの湯を味わいたいというポリシーがわたしには、ある。

 

向かったのは、宮ノ下にある「てのゆ」。最初は以前に訪れた「天山治癒」へ向かおかとしていたのだが、箱根湯本に戻りそこからバスで移動しなくてはいけないので、途中で急きょ帰り道の箱根登山鉄道「宮ノ下」駅にある「てのゆ」に行くことにした。

 

「てのゆ」までは改札を出て左方向へ歩くと大通りに出るので、またひたすら左へ歩く。途中、有名な「富士屋ホテル」やおしゃれなスイーツのお店などがあり、眺めながらさくさく約15分ほど歩くと見えてくる。ファーストインプレッションは、「なんか、山の中に埋もれてる?」という感じ。

 

館内は清潔感はあるものの普通のスーパー銭湯かな、と思ったのだが、数時間いて、湯はもちろん、とても居心地がよかった。そして何より、山の中に埋もれてると感じただけあり、露天風呂や食事処からの眺めがすごくいい!

 

湯は露天風呂と内湯があり、どちらもまずまずの広さ。やっぱり露天風呂を堪能したくて、内湯にはつからずに、露天風呂へ。外へ出ると、そこはどこもかしこも緑!山に囲まれたこのロケーション、箱根いるんだわたしは、と思いながら湯につかることができて、心地よい。湯の温度が暑すぎないこともあり、気がついたら30分たっていた。

 

もっとつかっていたかったが、朝もホテルでつかったことだし、これから帰路につくことだし、後ろ髪をひかれる思いで湯を出る。ちなみに露天風呂はすべて源泉掛け流し!温泉でばっちりパワーチャージできました。

 

そのあとは、休憩所でひと眠り。畳の広間が3つもあるので、すいていて心おきなくゴロゴロすることができた。その後は、食事処で乾杯!っていいうか、われながら飲んでばかりだな……。

 

それにしても、週末なので混雑を覚悟で足を運んだのだけど、意外にもすいていてのんびりできたことに感激。休憩室なんてほぼ貸切状態だったし……。駅から歩くし、アクセス抜群とはいえないが、そのため湯本周辺の温泉よりすいてるんだろうか。ここ結構穴場なのかもしれない。タオルのレンタルなど込みで1300円と料金がリーズナブルなのもうれしい。

 

すっかり温泉を満喫したところで、旅の終わりも近づいてきた。近くの「自然薯の森 山薬(やまぐすり)」へ。自然薯を使ったヘルシーな料理で〆。帰路についた。

 

箱根天然温泉 『てのゆ』:神奈川県足柄下郡箱根町底倉555


わたしが感じる箱根の1番の魅力

 

蕎麦、芦ノ湖、関所、山、お酒、ワカサギ、大涌谷、温泉。やりたいことを存分に楽しんだ箱根一泊二日の旅。改めて、箱根の魅力は、山に四季折々花木、芦ノ湖、温泉と、自然がギュッと凝縮されているところだなーと思った。あと、避暑地でもあり、夏でも夜はめちゃくちゃ涼しい。

 

夏バテ気味で不調を感じていたにも関わらず、この旅行後、気分も体調もよく、自然の中でエネルギーチャージできたんだろうな、と感じた。箱根がある神奈川県に在住しているとはいえ、仕事では都内まで通っているし、もう少しこまめに自然にふれる旅へでかけたいものだ。

  

 

■今回の箱根旅の記事

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