老舗・お酒・おいしいもの好き女子の飲み歩き日記

日本文化について、老舗酒場と日本美術を中心に綴ります。

蒲田を代表する老舗大衆酒場「鳥万」で、安さとメニューの多さに驚愕

初の蒲田散策。老舗の「鳥万」へ

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ある理由があって、蒲田を散策することになった。

 

蒲田といえば、まだ、行ったことはないのだけど、おじさんぽい居酒屋がひしめくイメージ大。どんな酒場に出会えるのだろうと2、3日前からワクワクしていた。

 

JR蒲田駅に着くとまず「バーボン通り」なる通りを目指し、西口へと向かう。高架下の酒場ってやつだ。駅から徒歩1、2分で到着。「バーボン通り」の看板がレトロでかわいくてキュンとする。妖艶さはあるもののどこか田舎っぽい雰囲気。通りの両側に飲み屋さんがぎっしり、ひしめいている。早くお酒が飲みたいけど、しばし散策だ。

 

個人経営っぽい小さい店が多い。立ち飲み屋、焼き鳥屋、うなぎ屋、バル、バー……。チェーン店はあまり見かけない。ただ、気になる店や事前にチェックしていた店は、満席だったり、閉まっていたりで、入れず。

 

気になっていた老舗大衆酒場の「鳥万」へ向かうことにした。バーボン通りから徒歩数分で到着だ。

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(看板の「アサヒビール」のフォントがツボ!)

こじんまりとした店を想像していたので、着くなり、まず、5階建てということに驚いた。しばし待ったのち「2階へどうぞ」と受付の女性。というか、一歩足を入れて見ると、ある程度の広さはあるものの、人がぎーっしり。壁には、ザ居酒屋!みたいな縦書きのメニューがぎーっしり!個人的には、昭和も大正も明治も通りこして、江戸時代っぽく感じた。なぜだろう……。縦書きメニューだから?外のちょうちん?

 

ん?もしかして……店がボロいせい?

 

老舗の店に対して、わたしも味わい深いとか、昭和っぽいとか、懐かしいとか、歴史あるとか、せいぜい、古い、とか表現するものだけれど、失礼ながらこの店は「ボロい」という表現がとてもしっくりくる。

 

1階だけでなく、階段上っていると、こんなに上に行って大丈夫か?みたいな気分になった。地震とか、台風よく平気だったなぁとも思う。それぐらい「ボロい」。でも、それがいい。うん、やっぱり、ちょっと江戸っぽい気がする。

 

さて、2階に行くと、なぜか、3階へと言われた、が、3階に行くと、また上へと言われ、とにかく言われるがままに、4階へ。

 

どの階も人がぎっしりだ。見た限り、1階以外はすべて座敷だった。そして、禁煙が増えているこのご時世で、たばこの煙もモクモク。店内の趣といい、店員さんは、チェーン店のお客さまは神様的な雰囲気は一切合切なく、(おじさんのお客がおばさんの店員さんに、満席だから入れないってば!と注意されるシーンも)なんだか、この店の中だけ時間が止まっているかのようだ。

 

さて、やっと、お酒が飲める、と、まずはビール!混んでいるので時間かかるかな?と思っていたけど、意外と早く来て感激!お通しは、お菓子(柿ピー)すぐに食べられるからうれしい。「鳥万」という名前からして、なのだが、オススメを聞くと、から揚げ、とのこと。ただ、オーダーした後で、ごめんなさい、品切れ、とおかあさん。代わりに豆腐煮込みをオーダー。

 

とりあえずでオーダーしたお新香をつまみに、ビールを飲みながら、じっくりとメニューを眺める。ものすごい品数!!!見ているだけで楽しくなってくる。焼き物、揚げ物、ごはんもの、和え物、刺身、鍋、煮込み、つまみ系、え、たぶん、100種超えてる!見ているだけで、た、楽しい!

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 タコぶつが来たので、すかさず日本酒をオーダー。最近、刺身と日本酒のマリアージュがマイブームなのだ。続いて、やって来たのは豆腐煮込み。来てから気がついたが、「鳥万」の煮込みは鳥肉だった。あっさり、でも鳥の旨みがぎゅ!美味。こちらも日本酒とよく合う。

 

続いて、フグ皮ポン酢、クジラ刺しをオーダー。飲み物は引き続き日本酒。そして、忙しく働く店員さんやら、幅広い年齢層のお客たち、ボロい(しつこくてごめんなさい)店内を見渡しながら、完食。他にも気になるメニューはたくさんあって、後ろ髪ひかれるが、もう1件行きたかったので、ここで〆。

 

ちなみに、鳥万の魅力は、メニューの多さと美味しさだけじゃない。料理は、ほどんどが300円〜400円という安さなのだ。2人でビール2杯、日本酒3合、料理もじゅうぶんに楽しんで、3,000円にとどかず驚愕。

 

ごちそうさま。この古き佇まいがどこまで持ちこたえてくれるかも気になることだし、また来るよ。

 鳥万本店

【伊勢佐木町】タイに旅した気分になれる本格タイ料理店「J’s Store」

伊勢佐木町・日の出町のタイ料理店「J’s Store」へ。現地で食べた激辛料理と再会

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もともと好きなタイ料理を、1月にタイに行ってからもっと好きになった。

辛さ、酸っぱさ、ハーブやスパイスの香り、パクチー、色とりどりの野菜……。好きになる要素が多すぎる!

ただ、どのお店に行っても大皿なので、一度にあまり多くを食べられなかったりして、今までのわたしは実は食べるものはだいたいいつも決まっていた。トムヤムクンは外せない。ガパオはカフェやランチで見つける。他に食べるものといえば、生春巻き、あげ春巻き、青パパイヤのサラダ、ヤムウンセン、グリーンカレーパッタイ、などの中からいくつか選ぶのが定番。他、そのときどきで炒め物などだ。

それが、タイに行ったときは、毎日タイ料理三昧だったことと、屋台やフードコード(フードコートも意外と侮れないクオリティだった)の食事は、比較的一皿が小ぶりのところも多く、新たなメニューにもチャレンジ。お気に入りのメニューが増えた。

中でも、印象に残ったのが、今まで食べた料理で1番辛い!!と半泣きで食していた、細切りにしたタケノコの和え物だ。

ちなみに、料理名は不明。なぜなら、タイ語でしか表示されていない屋台で食べたため最初から最後まで料理名や、メジャーな料理であるのか、その屋台のオリジナルの料理なのかもわからなかったのだ。

屋台のおばさんにかわって、英語でわたしたちの注文を聞いてくれたおねえさん(屋台に居合わせたお客)が「Very spicy」と何度も言っていて、そのときはOK!と元気よく答え、食べ始めは、辛くておいしー!!この料理初めて食べるー!!と感動していたのだが、だんだんと辛さが増してきて、かなり辛いかも!?と思ったのもつかの間。辛いの結構得意なのだが、しばらく食べてからついに、箸が進まなくなってしまった激辛料理であった。

そんな激辛料理に日本で再会。喉元過ぎれば熱さを忘れるというが、激辛で泣きそうになる前の美味しさが忘れられず、ふたたびチャレンジすることに。

再会場所は「J’s Store(ジェイズストア)」 。以前に一度利用したことがあった伊勢佐木町にある本格タイ料理店だ。日本に帰国後タイ料理熱が上がり、足を運んだのだった。

ここは、なかなかの人気店で、お客はひっきりなしにやってくるし、満席になることも多い。

店内はあまり広くない。しかも、所狭しと、食材が並んでいる。入り口右にはドリンクが並んでいる冷蔵庫があり、飲み物はここから勝手に持ってきて飲むシステムだ。

店員さんは現地の方なので、腕ふるっているのもタイの方だろう。お客も日本人はもちろん、タイ人が食材を買いに来たり、ごはんを食べに来たりするし、内装も現地の食堂のような趣で、タイ好きや、アジア好きにはかなりぐっとくる雰囲気である。そして本格的なメニューがかなりの数そろっており、他ではみられない料理も。トカゲの料理なんてものもある。

さて、毎度食べたいものがたくさんあったが、まずはパクチーサラダを(ビールはすでに飲んでいる)。初めて食べたメニューだったが、パクチー大量で感激!!おいし過ぎる……。タイから帰国後、緑のハーブをむしゃむしゃ食べることを心から欲していたので、ほとんど感涙!次はあげ春巻き。少し甘くて、皮はパリッとしていてビールのお供に最高!

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そして、いよいよ例の、激辛のタケノコに再会。実は、電車の中で食べログのメニューの写真で発見し、これは!!!!例のタケノコ料理ではないか!!と、再会の瞬間を待ちわびていたので、かなり感激。なんせ料理名は不明なので調べようがないし、他のタイ料理屋でも見たことがなかったから。

一口食べて、うん、この味だ、と、店が違うので多少の差はあれど、同じメニューであることを確認。ここでもかなり辛いが、あの屋台ほどでなく、やっぱり辛いねーといいながら、無事に完食できました。

この日は加えて、カオマンガイ(蒸し鳥とごはん)と、汁ナシ麺を。どれも本格的な味で、はっぱもむしゃむしゃ食べられたし、タケノコ料理にも再会できたし、心から満足。どの料理も次来た時も食べたいと思ってしまうので困るくらい。

雰囲気といい味といい、タイ料理好き、旅好きにものすごくオススメしたい店である。

え?タケノコ料理の名前?J’s Storeさんいわく「竹の子の辛味ハーブ和え」でした。

 

【阪東橋・伊勢佐木町】おじさんたちの聖地「中華料理一番」で感じるフリーダム

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阪東橋・伊勢佐木町「中華一番本店」で昼飲みの幸せを噛みしめる

近所の店に行く気分じゃないときに足を運ぶのが伊勢佐木町界隈だ。

食事したいときも、お酒を飲みたいときも、最寄り駅ではほとんど見かけないエスニックを食べたいときにも、伊勢佐木町周辺に行けばだいたい欲望は満たされる。

なので「中華料理 一番本店」は、ちょこちょこ前を通りがかったことがあり、気になっていた店。女子には似つかわしい、年季の入った中華料理店。おせじにもキレイとはいえず、ある種の女性には見向きもされないことだろう。そして、ある昼どきに、とくに食べたいものがなくうろうろしてたどり着き、満を持して入店することに。

店に入ると「ああ、人気店の活気だ」と思った。

広めの店内。店員さんの元気がよくて、お客さんはうるさすぎず、静かすぎず、そんなお客と店員の会話はとても自然。サービスではなく人と人との会話が聞こえてくる、みたいな店。ちなみに、活気があるのにうるさくない店は、結構な確率で天井が高く、多少まわりの客が騒いでも騒音にならないけどのこの店もそんな感じ。

中華のメニューはひととおり揃っていて、酒飲みにはうれしいハーフサイズの料理もある。

でも、料理よりも先に客が気になった。

まず、ほぼ満席の1階フロアを見渡すと、飲酒率の高さに驚く。12時前なのに、8割くらいの人が酒を飲んでいる印象。

そして、今日は日曜の昼だけど、きっと平日の昼も来ているんだろうな、と思わせる「白髪交じりの無造作ヘアに、グレーのジャンパーを着ているおっさん中のおっさん」みたいなおじさんだらけ!

そう、ここはまぎれもいおじさんたちの聖地だった。

メニューにあったっけ?と思う納豆をつまみにボトル焼酎を楽しむおじさん。「今日も青りんごサワーね!青りんごサワーひとつ!」、青りんごサワーがお気に入りのおじさん。テレビが見たいのに、テレビが見える方向の席が空いていなくて、空いたと思ったら後から入ってきた客に先をこされてさみしそうにしているおじさん。

おじさんたちのささやかだけどきっと大きな日常をしめている幸せが「中華料理一番本店」にはあった。

おじさんだったら、常連になっちゃうよなぁと思いながら、瓶ビールを飲みながら、チンジャオロースやらきくらげの炒め物やらをつつく。(おじさんじゃないけど近所だったら常連になる可能性は高いのだが)

内装は、年期が入っていて、昭和の喫茶店と食堂の中間のようなインテリア。店員さんは中華圏出身とおぼしき女性が多く、親しみやすい。かつ彼女たちのおかげか、異国の地に来たような雰囲気があるのもいい。

料理は、めちゃくちゃおいしい、というわけではないが、チンジャオロースはピーマンがすごくたくさん入っていて気に入った。

でも、しゅうまいは、口に入れた瞬間、「水分ほしい」と思った。異様にぱさぱさしていて印象的。思いだして笑えたのでよし。

他、メニューを見て心にささったのが、焼酎の小ボトルが1,080円からあること。なんとコスパがいいことよ。この店がある限り、お酒好きなおじさんたちの幸せは保たれるであろう。

店を訪れたときは、ブログに残すつもりもなく、写真も撮らず、ただおじさんを観察しながら酒を飲んでいた。なのに、なぜか日に日に、絵にかいたような?理想の?おじさんの聖地を目の当たりにしたことを、文章として残さなくては!という使命感のようなものまで感じるように……。それぐらい印象に残った。

「きっと、朝起きて、昼前に来て、新聞とかテレビとか見ながら、飲んで食べてゆっくりして、んで、家帰って昼寝するんだろうね」

おじさんたちを見ての彼氏の言葉に激しく同意。

自分が働いている身分だということを忘れさせてくれる、フリーダムなおじさんの日常を感じることができる店だ。

 中華料理一番 本店

大正創業。浅草のおでん屋「丸太ごうし」。絶対食べたいオススメメニュー

浅草のおでん屋「丸太ごうし」

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寒い日が続いていて、好物の冷えたビールすら受けつけない日もあるほど。

外出も控えたい気分であったが、そんななか自宅から1時間かけて向かったのは浅草の「丸太ごうし」。大正15年創業のおでんの老舗だ。扉を開くと、おでんの香りがたまらない!懐かしいにおい。

土曜日ということもあり、念のため予約をしておいた。ご主人に奥の座敷の席へ案内される。

すかさずビールをオーダーすると、すぐに前菜が出てきた。

丸太ごうしでは席だけの予約は不可。前菜、お刺身盛り合わせ、おでんのセット料理の予約が必要だ。

やってきた前菜が並ぶ皿を見て、テンションがあがる。

煮こごりがある……!出汁がさわやかに香り、口のなかでゼラチンがすっーととろけていく煮こごり。前回来店時には、その美味しさにすっかり虜になってしまったのだ。

その煮凝りと再会。ワクワクしながら、口に運ぶと、ふわりといい香りの後にやさしくとろける口当たりは、もちろんそのまま。たまらないわ。

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のちのち、隣の客もその隣の客も煮凝りをオーダーしていて、やっぱり人気商品なのだなとうれしくなった。しかも単品だと250円という安さ。

煮こごり以外には、菜の花のお浸し、漬物、クルミの佃煮、いんげんの梅肉和えなど。酒の肴にぴったりの料理はどれも美味。

前菜をつつきながら、これはもう、日本酒。剣菱という日本酒を飲んでみたかったので熱燗をオーダーし飲んでいると、刺身の盛り合わせもやってきた。

そして、またテンションが上がる。タコがいる……!肉厚に切られた弾力があり、噛めば噛むほど旨みが出てくるタコ。前回来店時には、その美味しさにすっかり虜になってしまったのだ。

さっそく、かぶりつきました。肉厚なので口いっぱいに旨みとタコ汁?が広がる。幸せ。しかも、素晴らしく日本酒と合うではないか。辛口で残り香が豊かな剣菱とのやみつきになるマリア―ジュであった。

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刺身は、アジ、カツオ、いか、しめさば。どれもおいしい。しかも、ボリュームたっぷりで大満足だ。

熱燗をおかわりし、いよいよおでんがやってきた。

出汁のいい香りがふわり。まずはやっぱり大根から。厚さは数センチ以上の大きめの大根は、箸をいれると、一瞬ふわっとするくらい煮込まれている。はふはふしながら熱々をいただく。ほろほろとろける。優しい味わいで、これまたお酒がすすむすすむ。

他、じゃがいも、いか巻き、牛すじ、こんぶ、しらたき、などが入っていた。

どれもおいしいのだけど、大根の他は、じゃがいも甘味があり素材の味が十分に感じられて美味。しらたきは細めで出汁がしっかり染みていた。

盛り合わせにはなかった、味が染みていてスモーキーさすら感じたまごと、しらたきや鶏肉がつまったふくろ、そして大根も再びオーダーして、〆。お腹いっぱい。

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店内は、黒電に、明るすぎない照明、年季の入った家具。畳の座敷があり、昭和一色!お客は年齢層も高めで、落ち着く雰囲気。デートにもいいんじゃないかな。

煮こごり、タコ、大根、絶対食べてほしい!

丸太ごうし

食べログ丸太ごうし

 

牛ハラミ焼きとわさびの絡み合いに悶絶。逗子の老舗居酒屋「つく志」

逗子駅すぐ。昔ながらの居酒屋「つく志」へ

最近、逗子にハマっている。

3週連続で、逗子海岸、葉山、一色海岸あたりをブラブラした。

隣の駅の鎌倉より人は少なく、もう少し田舎っぽい。海が近い。一色海岸が美しすぎる。個性的でセンスのよい飲食店が多い。のんびりと過ごしたい休日にぴったりなのだ。

逗子駅から徒歩2,3分の「つく志」に立ち寄ったのも、夏がおわりしっとりした一色海岸の景色を満喫した週末だった。

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見るからにほろ酔いのおじさんたちで賑わっていそうな佇まい。扉に近づいてみると、たくさんのお客さんの楽しそうな雰囲気だ。

「入ってみよう」

彼氏と意見が一致したので、迷わず扉を開ける。

カウンター席とテーブル席が並ぶ1階は満席らしく、2Fへ案内される。2Fは座敷だ。2日間遊んだ締めくくりの食事。畳はじんわりうれしかった。田舎のおばあちゃんの家みたいで落ち着くし。

2Fはおじさんたちの笑い声が絶えないけど、まぁ、これくらいのにぎやかさはご愛敬。

瓶ビールをオーダーして、メニューを眺める。

さんまの塩焼き、マグロ納豆、タコ刺、アジフライ、しらすおろし、マグロぶつ。ダメだ。どれも魅力的……。でも、今日はどうしてもお米が食べたいのだ。ほどほどにしなくてはお米が入らなくなっていまう。どうしよう、本気で悩む。本当は全部食べたい。

まずは、彼がお新香とちぐち串(喉の奥のお肉だそうです)を、わたしはタコ刺をチョイス。

タコはきゅっと身がしまっていて、味が濃い。ぬか漬けはちょうどよい塩かげんで美味しい。ちぐちも、たぶんはじめて食べたがジューシーでびっくりした。

やっぱり、お酒を飲むのは和風の居酒屋が楽しいな。素朴なだけど美味しくて手頃なメニューが揃うこんなお店はどうかいつまでも残っていてほしいものだ。

お酒も進む中、今日忘れてはいけないのが、真っ白なごはん。そろそろオーダーしたくなってきたが、ここでまた何を頼むか迷う。ごはんのお供にふさわしいものを二人で真剣に相談。

さんまの塩焼きにもそそられたが、昨日さんま食べたじゃんと彼。煮つけであったが確かに、と私。

討論の末、選ばれたのは……アジフライだ。でもその前に、もう少しお酒を楽しもうとマグロブツ切を先にオーダー。

しばしビールと三崎で獲れたまぐろを満喫した。

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そしていよいよ、アジフライとごはんが登場。家庭の味っぽいのになかなか家では食べる機会がない、アジフライ。

待ち切れず一口かじると、サクサクのフライに閉じ込められた味がじゅわっと広がる。

おいしい。

一口、サクッとかぶりつく度に、アジフライをじっくり噛みしめたい気持ちとごはんとのマリアージュを楽しみたい気持ちの間でゆれうごく。アジフライだけ味わったり、ごはんと頬張ったり、途中からごはんを参入させたり、残っているマグロぶつとごはんを食べたり、すっかり夢中になって食べた。

あー美味しかった。

でも、これで終わりではないのだ。隣の席のおじさまたちが食べていた牛ハラミが気になって気になって仕方がなかったわたしは、彼にその旨を告げていた。

そして、お腹に余裕があったら食べようと2人で誓いを交わしていたのだ。

今回、最後にその「牛ハラミ焼き」の美味しさに悶絶した。

肉汁じゅわっ!

心から頼んで良かったと思う。有名な焼き肉店よりおいしい、と彼。そして、お皿にあるからしをみてこう言った。

「わさびつけても美味しそうだよね」

そこで試しにマグロの残りのわさびをつけてみると、もうどう表現すればいいのかわからない、ちょっと投げやりになるくらい美味しいではないか。ほんのり甘味のあるタレと肉汁と、わさびが上手に混ざり合ってくれるのだ。

と、彼が、すかさず店員さんにわさびをもらう。

好きなだけわさびを付けて堪能した。

おじさんたちのテーブルを見て肉に目をつけたわたしに、なかなか目ざといね、と彼。褒められているような恥ずかしいような……。でも、美味しかったから何はともあれ大満足。ぜひまた足を運びたい店だ。

ちなみに、後日お店のホームページを見たところ、創業は昭和26年。昔ながらの味と新鮮な食材が楽しめる店なのだ。

つく志

食べログつく志

 

創業以来のぬか床でつくられる「香の物」にしびれる。横浜・伊勢佐木町の元祖釜飯や「お可免(おかめ)」

f:id:mamiwa02:20160725013935j:image完全恋人チョイス、ほぼ事前情報なしで釜飯が食べられるという、横浜・伊勢佐木町の居酒屋「お可免(おかめ)」に向かった。 

途中、地元の人らしきおじいさんに道を尋ねると、「ああ、おかめね」といって、しゃきしゃきと道順を教えてくれた。地元では有名らしい。

店の前に到着し、その佇まいを一目みるなり、納得。年季が入った佇まいは「ザ・老舗」である。

まずいワケがないわ、という、外観だけでもテンションが上がってしまう佇まいだ。

いよいよドアを開けると、そこは……まるで『男はつらいよ』の寅さんがお酒飲んでそうな、昭和の日本の店だった。店内はテーブル席と座敷席が半々くらい。合計40席程度で比較的広々している。

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座敷に通され、低めのテーブルにを目の前に座り、ほっとひと息、ついたところで「わー!」と半オープンキッチン(?)スタイルに感動。

座敷席の壁一面の3分の2ほどの大きさで、厨房が見られるように開けている。

開放感、ちょっとしたライブ感、お店の人の顔がいつでも見られる安心感、映画の中の世界を覗いているようなわくわく感!である。

元祖釜飯「お可免(おかめ)」昭和2年(1927年)創業とのこと。創業者である先代は当時は珍しい女性の料理人。試行錯誤の末、釜飯料理を考案し以来89年その味は守られているそうです。

ビールとお通しを味わいながら、迷った末、馬刺しとタコ刺しをオーダー。馬刺しとタコ刺しはどちらもちゃーんと味がして、これは日本酒だわと、すっきり辛口のお酒頼みました。あー日本人でよかった。

f:id:mamiwa02:20160725014009j:image追加で、香の物を頼んだところ、これが大当たり!(恋人チョイスだか)。なんでも創業以来のぬかに継ぎ足してつくられているぬか漬けだそうで。それはそれは芳醇なぬか漬け。

全然詳しくないのだけど、よきヴィンテージワインとか飲んだときと同じ感動ではなかろうか。

ふわーと口の中に広がる、ぬか=菌。ずっと噛んでたい。再び、激しく日本人でよかったと思った瞬間だった。

そのあとは、穴子の釜飯で〆。美味しいかったです。ほんわかだしと穴子の旨味。味噌汁がついてくるのも地味にうれしい。

お店の雰囲気はアットホームでくつろげました。日本酒もたくさん揃っていたよ。すっきり辛口が多いような?気がしました。

江戸からの老舗「伊豆栄」で女ひとりで鰻を食べたい

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上野の鰻やさんへ行った。

伊豆栄は、江戸の中期創業の鰻割烹の老舗だ。

不忍の池の目の前にある、昭和59年に建て替えられたという店。入店すると案内されたのは、7F!そんなに大きいのか!

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広々とした空間。窓際は不忍池が望める。天井は高く昭和っぽいシャンデリア。いや、全体的に昭和感が漂っているのだけど。

ウェイトレスさんは、女性は着物をお召しで、中にはいったい何年こちらでお勤めで……?と思うような年配とおぼしき方もいます。でも、そんな方々が、老舗らしい店の雰囲気を格上げしているようにも見える。

老舗によくある、ふっくらした上質なおしぼりで手を拭きながら、メニューを眺める。

鰻重の松、竹、梅の他、一品料理は、野菜煮、天ぷら、季節の野菜などなど……。そしてコース料理。「鰻割烹」というだけあって、豊富な品が揃う。お酒も、ビール、冷酒、焼酎のほかワイン、ウィスキーとひととおり揃っていた。

ビールと、フルーツトマトやエシャロット、とうもろこし、谷中生姜、里芋、きゅうりなど季節の野菜の盛り合わせをオーダー。

恋人と昼から散々飲んでいた休日の疲れを癒すべく、美しい野菜と、ビールで(結局飲んでる!)ゆったりした時間を過ごす。

この伊豆栄、まったりくつろげる店でもあるのだ。

鰻やといえば、少しかしこまった雰囲気か、お重に集中して食べたらさっと帰なければいけない、そんなイメージだけど、ここはまるで読書でもできそうな雰囲気なのです。

時刻は、20時頃。夕食どきともいえるこの時間にもかかわらず女性のひとり客がチラホラ。店が広いので、ひとり客でも4人がけテーブルでくつろげます。

いいな、うなぎおひとりさま。

私もいつかやりたい。

そう思いながら、気が付いたら、恋人そっちのけでうな重に夢中になっていた。

お酒を飲んだ1日の〆にもやさしく、さらっと食べられてしまう鰻。

香ばしく、ほんわりして、しつこくない。

あとで知ったのですが、伊豆栄の鰻はタレに砂糖を一切使用していないのだとか。

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鰻はもちろん、老舗らしい優雅が空気と昭和っぽいお店の雰囲気が好きでした。いつかひとりで来られるかな。